蚊里田八幡宮(かりたはちまんぐう)

蚊里田八幡宮鳥居 長野県
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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仕事で長野市に泊まっていたある晩、いつもの様にネットで神社を探していたら、北村喜代松が彫ったと言われる龍がある神社がすぐ近所にある様だったので、次の日朝一で行ってみました。

北村喜代松と言えば、長国寺 の本堂や 戸隠神社宝光社 にも彫り物がありますね。

参拝日 令和元年十二月吉日

蚊里田八幡宮参道
蚊里田八幡宮

かなり立派な社殿です。

蚊里田八幡宮社殿

由緒

仁平年間(1151〜1154)蚊里田神社創建
文治元年(1185)蚊里田八幡宮に名称変更
弘化四年(1847)善光寺地震により損壊
元治二年(1865)本殿再建
慶応二年(1866)拝殿再建
御祭神
誉田別命(ほんだわけのみこと)
足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)
息長足姫命(いきながたらしひめのみこと)
彫師
山嵜儀作
武田伊佐吉(二代武田常蔵)
建部喜代松(北村喜代松)

蚊里田八幡宮由緒書き

拝殿向拝

彫り物は拝殿向拝にありました。

向拝

水引虹梁上の中備には虎仙人。董奉か、それとも巨霊人か。

董奉?巨霊人?

虹梁下にはぺしゃんこの龍がいました。

錫杖に絡みつく龍

裏へ回って下から見ると、錫杖に龍が絡みついていて頭が前方に向いている構図のようです。中々凝ってますね。これが北村喜代松の龍と推定されている様です。

錫杖に絡みつく龍

虹梁の表には子引き龍。

子引き龍
子引き龍

賽銭箱の前には誰が忘れていったのか、カバンが落ちていました。。。

落し物

北村喜代松と言えば、信州北陸に数々の彫り物を残した明治の名工。息子や孫も彫刻家だったそうです。

ここから車で40分ほど行った鬼無里村にある鬼無里ふるさと資料館には喜代松が手掛けた4台の屋台と神楽が展示してあるというので、この後行って来ました。

刺青師・龍元

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