厳島神社

厳島神社本殿 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年新年寺社巡り。茨城県常総市の厳島神社に参拝しました。

厳島神社鳥居

日暮れが迫っています。急がなくちゃ。

厳島神社拝殿

由緒

明応二年(1493)江州竹生島神社の神霊を分祀
明治四十二年(1909)同地内天満宮・香取神社を合併
御祭神 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
南向き

厳島神社案内板

綺麗に手入れが行き届いた神社ですね。

厳島神社本殿覆屋

本殿

厳島神社本殿

ムムム。。。噂に違わぬ個性的な彫り物。

日本の芸術は代々師匠の作風を受け継いで、ひな型を大切にする職人文化の色合いが強いのですが、この人は多分、粉本なんか使わなかったのでしょう。完全オリジナルで勝負していた様に思います。そうは言っても何かを参考にはしている筈なので、私が持っている資料の範囲で似た様な絵を探してみました。

西面胴羽目は「神功皇后武内宿禰」。

西面胴羽目

絵の方は応神天皇を抱いていませんが。

神功皇后と武内宿禰

背面胴羽目は水滸伝から「行者武松の虎退治」。

背面胴羽目
行者武松

東面胴羽目は「牛若丸 と僧正坊」。

東面胴羽目
牛若丸と僧正坊

向拝柱の も個性的。

厳島神社本殿

私は宮大工の事は分かりません。でも、この彫師の大工としての腕自体は悪くはなかったのではないかと推測しますが、どうでしょう。しばらく眺めていると、懐かしい様な不思議な感覚を覚えました。

刺青師・龍元

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