令和四年四月中旬、群馬県高崎市の小祝神社に参拝しました。小祝と書いておぼりと読む様です。

享保二年(1717)現本殿上棟
御祭神 少彦名命
保育園の隣に鎮座します。と言うより保育園の中に神社がある感じで、中に入るのを少し躊躇しました。境内では小さい子と保育士さんが遊んでいました。

兎の毛通しには亀仙人の盧敖がありました。

彩色のせいか人物の顔はアレレ?ですが、波の感じから言うと元々は結構緻密な彫り物だったのかもしれません。

拝殿は御本殿より後の造営らしいので、彫師は拝殿と御本殿では別の人の可能性があります。

いや、明らかに違う人でしょう。彩色の具合もあるのかも知れませんが、この天女は随分とデッサンが狂っている様に見えます。

頭貫上の小壁には絵が描いてありました。これは何だろう?見るからに本職の仕事ではありませんね。衣服の合わせが逆です。

背面には頭貫上の小壁と蟇股に彫り物がありました。

向かって左側。牽牛と織女でしょうか。

織女は織姫とも言います。う〜ん、彩色が残念な感じですが、彫り物自体は悪くなさそうです。

牽牛と言うのは彦星の事ですが、これだけ見ると隠者の巣父と区別がつきませんね。

真ん中の小壁は唐子の相撲を観戦する福の神様たち。

軍配を持って行司をする福禄寿。

相撲を観戦する弁財天と布袋尊。目鼻立ちがキリッとした布袋さんです。

向かって右側の小壁です。これは何でしょう?

手に紅葉を持っているのか、向こうにある枝の紅葉なのか。。。

こちらの男性は紅葉を手にしていますから、女性も紅葉を手に持っているのかも知れません。

三つある蟇股の一つは鯉仙人の琴高。他の二つは犀と水鳥でした。

左面です。

この絵も。。。何でしょうね?

蟇股の一つが剣乗り仙人の上利剣でした。剣乗り仙人には鍾離権というのもいますが、曲亭馬琴は二人は同じ仙人だと言ってるし、北斎や国芳が描いた剣乗り仙人には上利剣とタイトルがついているので、私は剣乗り仙人と言えば上利剣という事にしています。

こちら側の手挟みの天女も足が妙に長いです。

案内板によると、群馬県最古の御本殿であり、群馬県最古の彫刻パネルとして高崎市指定重要文化財に指定されているそうです。
刺青師・龍元
057(2022.04.24)
コメント
絵と彩色は酷いですね!!落書き・いたずらに近いレベルですね。
ちょっとコレは。。って感じですね。親戚を探しただけでもう少し絵心の有る人間が居そうなモンですが。。。せめて紋章とかの模様にはテンプレートを使えば綺麗に見えたんですよね。
onijiiです。
うーん、何ということを・・・。
何か絵本を見ているような・・・。
文化財の修復は専門家に任せましょう。(笑)
ですよね〜。お金の問題とかも有るのでしょうが、やはり本職の仕事はその価値が有りますね。