西福寺開山堂 其の四からの続きです
右面です
欄間には 鉢から龍を呼び出す羅漢さま
羅漢さまは作例が色々あり 同定するのは困難なのですが 私はこれを伐闍羅弗多羅尊者という事にしています
龍
その上には麒麟です
鏝絵で菅原道真公雷神と藤原時平 最初見た時はこれは雲蝶作ではないだろうと思いました
左面です
欄間は 虎と羅漢さま
羅漢さまは作例が色々あり 同定するのは困難なのですが 私はこれを迦理迦尊者という事にしています
虎
こちらの壁には 清姫狂乱の鏝絵 娘道成寺の名場面です これも刺青では定番の図柄
正面欄間の下には阿吽の龍神がありました
阿形
吽形
長押(?)上には 干支に因んだ彫り物が六つありました
蕪をかじる鼠
牛に乗る少年
蛇に睨まれた蛙
鶏とひよこ
犬相撲
他に兎もありましたが えらいピンボケになってしまったので割愛
窓の桟には富士越えの龍 これも雲蝶なんですかね
御本堂須弥壇に彫られた龍を忘れていました 雲蝶作なのかは確認していません
ここまで書いておいて何なのですが 私は雲蝶が大好きという訳ではありません
嫌いと言っている訳ではありません 見れば感動するし凄いと思います 題材の選択も独特です 彫刻師としては別格です
でもリアル過ぎというか まあ有り体に言えば 人物の顔が好みじゃないって事です ここの幽霊と天邪鬼は良かったですけど
もの凄い天才なのだと思います 越後のミケランジェロなんて小さな事を言ってないで 北斎と肩を並べる 日本が誇る芸術家と言って売り出して良いと思います
開山堂の紹介は以上でお終いです
刺青師・龍元
116-06(2022.09.21)
コメント
onijiiです。
西福寺のほぼ全てが分かりますね。
ありがとうございます。
初心者だった3年前の鑑賞ツアー時は、
ガイドの話を聞くので精一杯でした。
今度行く時は、じっくり見て来ます。
どれも凄い彫刻ですからね、削れませんでした。近ければ何回でも通ってますね。