令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十三社目、茨城県常陸太田市の春友鹿島神社に参拝しました。

拝殿の前に十分なスペースが無かったので階段から見上げる感じになってしまいました。なので最近、とうとう広角レンズを買いました。

創建年・社殿造営年不詳。御祭神は武甕槌命だと思います。

御本殿は雨ざらしです。

脇障子は梅でしょうか。朽ちてしまったのかスカスカです。

胴羽目は松に孔雀。

胴羽目の他の彫り物は控え目で渋い感じです。

裏へ廻ります。

ん???

これはどうやら、武内宿禰と神功皇后の様です。軍配の後ろに宝珠らしき物があるので、宝珠を貰った後なんでしょう。「これからどうする?」「これ、どうやって使うの?」なんて相談をしているのでしょうか。ちょっと珍しい場面だと思います。

左面。

こちらの胴羽目は桐に鳳凰です。

こちらの脇障子も右側よりはマシですが、スカスカ。朽ちたのではなく、元々こうなのでしょうか?水墨画などにはこういう表現もありますが、彫刻には不向きだと思いますね。これも梅だと思います。


梅・桐・松はどれも吉祥図柄ですが、組み合わせ自体には特別な意味は無いみたいです。渋めの御本殿で割と好みでした。
刺青師・龍元
023(2022.02.14)
コメント
onijiiです。
階段を登ったら直ぐ拝殿の神社多いですね。
とうとう広角レンズ買われたのですね。
この趣味は見学はタダですが、行き帰りの
交通費など案外かかりますね。(笑)
那珂川町の馬頭院の欄間(二十四孝9点)は、
こちらの脇障子と同じような彫り方でした。
不思議な感覚に囚われますよ。(笑)
機会があればご覧くださいませ。
レンズは本体とセットになっている物は安いですが、単体で買うと高いですね。カメラは凝り出すとお金が掛かります。
馬頭院は今度近くに行った時に寄ってみます。ありがとうございます。