[般若面と五重塔と唐獅子牡丹] 肩額長袖

般若面 手彫り刺青作品
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

2年半前に前腕に入っていた刺青をカバーアップしたW君。[唐獅子牡丹](カバーアップ)

終わった瞬間に額で長袖にしようと決意したようだ、と以前書きましたが、今回それが仕上がりました。

般若面と五重塔と唐獅子牡丹

悩んだ末に、胸に般若面、上腕に五重塔を入れる事に決めました。

般若面と五重塔と唐獅子牡丹

般若面と女面を入れたいとの事だったのですが、面を二つ並べるスペースは無かったので、W君には般若面についての事を勉強してもらって「女面に隠された般若面が露わになる瞬間」を提案しました。

因みにW君はアメリカの政府機関で働くアメリカ人です。

般若面

上腕には五重塔。あまり日本人の間では入れている人を見かけませんが、欧米では人気のアイテムです。私は過去にカナダ人に入れた事があります。

五重塔

前腕には以前入れた唐獅子牡丹があったので、花をどうしようかと悩みましたが、さすがに五重塔に牡丹は合いません。前腕と上腕を雲で区切って、あえて紅葉を合わせました。

五重塔

3年近く経っても綺麗な発色の唐獅子牡丹。牡丹にはカバーした前の刺青がうっすらと見えますが、言わなければ分からない程度。W君はこの牡丹が特に気に入っていると話していました。

唐獅子牡丹

こちらが2年半前に仕上げた唐獅子。

唐獅子牡丹

もう右腕に入れる絵柄を悩んでいるそうです。

中央の△で動画再生 左右矢印またはスワイプで次の画面

刺青師・龍元(2021.06.04)

タイトルとURLをコピーしました