令和六年十一月上旬 千葉県千葉市の三嶋神社に参拝しました。
御由緒などは分かりませんでした。
御本殿には屋根が架けられ 玉垣は高さ2メートル位 間隔の狭いスノコ状の板壁です。
正面
正面扉は高砂 脇板には登り下りの龍があります。
昇り龍(諸説あります)。
高砂の尉です。「お前 百まで わしゃ九十九まで」
高砂の嫗。
下り龍(諸説あります)。
浜床下組物間には 劣化の激しい彫り物が3点ありました。
左側。これは何でしょう?
中央は亀。転んでしまってます。
右側。これも何でしょう?文机と人物の様に見えます。
水引虹梁上には彫り物はありません。
木鼻は 全身が彫られた唐獅子。
扉上には龍がありました。
右面
こちらの面だけ 胴羽目彫刻が欠損しています。
妻飾りには鯉があります。
よく見ると ヒゲが長く 目の上にトゲがあるので これは鯉から龍へ変化する途中の姿 化け鯉だと思います。
脇障子は斜めについていて かなり大きめ。司馬温公瓶割です。
司馬温公が子供の時 水の入った大瓶で遊んでいて中に落ちた友達を助ける為に 高価な大瓶を躊躇なく石で割った というお話。
パニックになる友人。
浜床下の彫り物は 唐子の獅子舞です。
木階下は 神功皇后。
縁下組物間左は唐獅子牡丹。其の下は 唐子が独楽でも回しているのでしょうか。
右は唐獅子の親子です。その下には 以前は仙人の様な老人があった様ですが 現在は欠損しています。
正面の傾いた亀の様に なんかの拍子に外れてしまったのでしょう。辺りに転がっている様子はありませんでした。そのうち修繕する積もりで誰かが保管しているのであれば良いのですが。。。
胴羽目などは 高い位置にあって 大きくてそれなりに重量もあるので 外れて落ちて粉々になってしまっている物を見掛ける事があります。
まれに骨董品屋などで発見される事もある様なので 盗難も無くはないのでしょうが 数百年の間には こうやって外れて壊れてしまったり紛失してしまったり という事も多いのだと思います。
ここの胴羽目はどうなんでしょう?
背面・左面には見事な胴羽目・脇障子が健在でしたので 次回紹介します。
刺青師・龍元
090-01(2024.11.18)
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