刺青図柄の意味 般若面

般若面 刺青図柄解説
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の技術である手彫りの継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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刺青で人気の般若。皆さんは般若と聞くと鬼を連想するかも知れませんが、元々は仏教の言葉、パーリ語のパンニャーの漢語訳で仏の智慧という意味です。鬼とは関係ありません。

般若面
龍元彫

よく目にする鬼女の面を般若という様になったのは、一説には般若坊という僧侶が作った面だから、というのがあります。

般若は恐ろしい鬼の様に見えますが元々は人間の若い女性。その表情には怒り、悲しみ、嫉妬、苦悶、の四つが表されていると言われ、情念に狂った挙句に鬼になり果てた自分の姿を恥じている様にも見えます。

般若面を使う能で代表的なものの一つに道成寺という悲恋物語があります。いわゆる安珍と清姫の伝説ですね。

能

あらすじはこうです。

安珍という旅の僧侶がいた。清姫は許されないと知りながら安珍と恋に落ちてしまった。安珍は逃げる。清姫は追いかける。

清姫

追いかける内に可愛さ余って憎さ百倍。遂に清姫は大蛇となって安珍を焼き殺してしまった。

壮絶ですね。


ところで般若には段階があって、一般的に般若と聞いて連想するものはまだまだ途中経過。生成り・中成り・本成り、の内の中成りに当たります。

能面
生成り
中成り
本成り

あなたの奥さん・彼女は今どの段階ですか?

般若面

刺青師・龍元

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