令和四年新年寺社彫刻巡礼の旅、三社目は栃木県那珂川町の静神社です。
カメラ設定のボタンのどれかを触ってしまっていたらしく、色味が変になってしまいました。
創建年不詳
文政九年(1826)出火により本社が残らず焼失
天保七年(1836)本殿造営
明治三十三年(1900)奉曳遷座
御祭神 誉田別命 手力男命 須佐之男命
ガーン‼︎ガラス張り覆屋という事は分かっていましたが、こんなに汚れていては中が見えません。。。
前方から中を覗く事ができました。
向拝柱には梅と鳥。なかなか複雑な彫り物です。
脇障子には天岩戸がありました。
天照大神の顔が神々しいです。
扉脇の小板には化け鯉。
まだ龍の顔になる前のヤツです。これは刺青ではよく見ますし私もやりますが、寺社彫刻では結構珍しいのではないでしょうか。気が付いてないだけかな?
脇障子は、前から見た時には猿田彦神だけしか見えませんでしたが
おかめ顔の天宇受売命もいました。
斜め前から見た左面胴羽目。虎の毛並みまで彫り込んであって素晴らしい出来です。う〜ん、これをちゃんと見られないなんて。。。
下から如意棒を差し込んでみましたが、この角度では胴羽目は良く見えません。
妻壁にはどうやら風神さまがいらっしゃる様子。
妻のてっぺんまで汚れたガラスに覆われています。
如意棒でカメラを近づけてみると、なんとか中が写りました。なるべく汚れの薄いところを狙いましたが、これが限界でした。虎の親子です。
背面は割とキレイでした。梅に山鵲。
右面胴羽目。前方から見た時から気になっていたのですが、、、額が立て掛けてあります。なんという事を。。。
屋根の鬼板には鬼面がありました。こちらは右側。
左側。
ガラスがもうちょっとキレイだったらな〜、額を立て掛けちゃってるし彫り物に興味無いんだろうな〜、一級品なのにな〜、と思いました。
刺青師・龍元
003(2022.01.09)
コメント
onijiiです。
汚れたアクリル板越しなんですよね。
彫刻愛好家泣かせですね。
風神雷神が見れなくて残念です。(笑)
他の神社でも透明アクリル板で覆ってある所がありました。啄木鳥対策と聞きましたが。
ガラスや透明アクリル板で覆うって事は、作った時には見せる事を意識していた筈なんですよ。まあ、この
大きさの物お掃除大変ですもんね〜。