令和四年新年寺社彫刻巡礼の旅七社目、茨城県大子町の真弓神社に参拝しました。

隋神門がありました。

右大臣。男前ですね。

左大臣。「終わったら一杯どうだい?なあ、若いの」

お天気のせいか、境内がキラキラしていて気持ち良いです。

御本殿覆屋。

立派な御本殿がありました。中は薄暗いです。

向拝の龍のひげは二股に分かれています。

胴羽目もお見事。


離れて良し近づいてヨシ、細部まで手を抜かない職人魂を感じます。


妻には唐獅子牡丹。

脇障子は陳楠仙人。

干魃の時、鉢から龍を呼び出し雨を降らせたと言います。

後ろ姿も手を抜いていません。

背面。

胴羽目は亀の親子。


さて、この後ろ姿は?

顔の表情がだいぶ薄くなって来ていますが、かつては丁寧に彫り込まれていたのだと思います。

龍がいませんが、一絃琴の様な物を持っているので玉巵ではないかと思いますが、自信無し。


胴羽目は迫力のある波と鶴。

こちらの妻壁にも唐獅子牡丹がありましたが、家で見てみると写真がブレブレでした。

腕の確かな職人の作品だと思いますが、せっかくの技術や構図の構成力が、鶴や亀では物足りなかったな〜と感じました。鶴亀が悪いって訳では無いんですけどね。
刺青師・龍元
007(2022.01.13)
コメント
onijiiです。
鶴と亀。胴羽目オンチの自分にも分かります。
江戸時代の亀には毛が生えていたんだろうか?
いつも素朴な疑問が湧いてきます。(笑)
脇障子は見返り美人を連想させられました。
毛の生えた亀は蓑亀ですね。甲羅に藻が生えていて、いかにも長生きしている様に見えるので吉兆の証とされています。なので鶴亀の亀は大体コレです。
そうですね、見返り美人は当たってますね。女性らしさを上手く表現してますね。