令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十一社目 千葉県多古町の雷電神社に参拝しました。
千葉県にはこんな道が多いです。もちろん 車は国道沿いの なるべく邪魔にならなそうなスペースに停めて ここまでは歩いて来ました。
細〜い道の奥に やっと鳥居がありました。
大同二年(807)以来この地に鎭座
文明二年(1470)勧請とも言われる
御祭神 大雷神
非常に厳重な賽銭箱。
御本殿覆屋。鑑賞には ほぼ問題の無いタイプです。
変わった事に 覆屋の中に更に玉垣がありました。
向拝中備には龍がありました。
右側脇障子にはお猿さん。
桃をかじっています。
胴羽目は陳楠仙人です。
人々が旱魃に苦しんでいた時に 鉄椀から龍を呼び出して 雨を降らせたと云います。
背面には 板が立て掛けられていました。
胴羽目は 帝の枕を跨いだ咎で 山奥深くに流された 菊慈童。
哀れに思った帝から授けられた偈を 忘れない様に 菊の葉に書き付けると そこに結ぶ露が不老不死の霊水となり それを飲んだ慈童は不老不死になりました。
左面です。こちらにも板が。。。
胴羽目の画題は不明です。
仙人と思われますが どなたなのでしょう。
被っている大きな笠と軍配が 鍵になるのだと思いますが 童子の持つ巻物も何かの意味があるのかも知れません。
左側脇障子も猿。
お母さん猿と子猿。という事は 右側の猿はお父さんという事になるかな。でも考えたら 猿は一夫一婦制ではないですね。
向拝の龍。
彫り物はヘタウマ系で 味のある素晴らしい作品です。ただ 背景の地紋彫りは 無かった方が良かったんじゃないかな〜と思いました。
素人の感想です。
刺青師・龍元
011(2024.02.02)
コメント
onijiiです。
力神探しが目的で回ってたせいか?
脇障子は人物だと誤認してました。
ヘタウマ系大好物です(笑)
こんばんは onijiiさん
誤認は私もよくあります。帰って大きいモニターで見て気づく事が多いです。ああ、気付いていればもっとしっかりと撮っていたのに。。。って感じです。遠方で撮り損なうと再訪するのも大変なので、十分に気を付けているつもりでもやってしまいます。
ヘタウマ彫り物、超絶技巧の細密彫り物、それぞれ違う味がありますね。