手水舎には目の醒める様な 極彩色の彫り物がありました。
躯体が白く塗られているからか 日本の建築っぽくないですね。
四隅には龍があって 胴体が虹梁の上に伸びています。
左の龍の尾が剣になっていて 中備の応龍の目の前まで伸びています。
右隅の龍。
右面です。龍の他にも鳳凰や唐獅子 鶴や獏など 極彩色の彫り物が所狭しと飾られています。
妻壁の双龍。
色とりどりの唐獅子に孔雀や山鵲。
背面に廻ります。
たまに見かける 煉瓦の様な四角い鱗の龍。
四角い鱗の龍は東松山市の大雷神社の社号額 川越市の的場八幡神社御本殿向拝柱 横瀬町の中里諏訪神社御本殿向拝柱で見かけました。
大雷神社は御本殿が飯田岩次郎の作品と分かっているみたいですが 社号額についてはどうでしょう。似ているとは思います。他の二社の龍も似ている気がします。
中備の応龍。
一本角です。
どの龍も鱗には工夫が凝らされています。
左面です。
天井にも龍がありました。
彫工 飯田岩次郎義棟 と銘がありました。
この人の彫り物は白木のままの方が 造形の素晴らしさが良く分かるのに と思いましたが 前を通る人は皆 「わあ」「キレイ」「凄い」と感嘆の声をあげていましたから 神社的には大成功なのだと思います。
刺青師・龍元
108-04(2023.12.28)
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