令和四年九月上旬 栃木県日光市の星宮神社に参拝しました
寛永元年(1624)香取神宮の御分霊を勧請して創建
寛文元年(1661)勧請創建とも謂われる
御祭神 經津主命 磐裂命 根裂命
裏へ廻ります 写真ではジャングルっぽく見えますが 実際にはそれ程でもありません
立派な御本殿がありました
向拝の龍
覆屋にはグルリと格子窓が廻してあって 明るさは申し分ありません
脇障子は たまに見かける団扇乗り仙人 どなたでしょう?
御本殿右面です
妻壁いっぱいに鳳凰の彫り物がありました あっ よく見ると斗栱間に扇流しです
私が勝手に上州図柄と呼んでいるもので 栃木では珍だと思います 気が付いてないだけなのかな
胴羽目は二十四孝から 歯が無く咀嚼の出来ない姑に乳を与える 唐夫人
彩色の唐夫人は生々し過ぎて困りますが これは丁度良い寂れ具合ですね
木鼻の獅子
御本殿背面 こちらの斗栱間は紅葉散らし
胴羽目は二十四孝から 山で虎に出くわして「私を食べてお父さんを助けて」と天に祈った 我らが楊香
私が二十四孝で「我らが」と枕詞を付けるのは 楊香と大舜だけ
本当にどうでも良い事です スミません
こちらの木鼻はツノがあるので 本来の狛犬 でも私はどれも獅子とか唐獅子と呼んでいます
御本殿左面 妻壁には孔雀 斗栱間には菊水です
胴羽目は二十四孝から 母を養うために口減らしに子供を埋めようとする郭巨
ひと釜の黄金と共に「郭巨に与える」という天からのメッセージ
安堵している様に見えるか 狂喜している様に見えるのか
見る者の心が 写し出されます
脇障子
見えづらいですが 剣に乗っています
剣仙人と言えば 鍾離権または上利劔ですが 呂洞賓もこの術を使うそうです
向拝の龍
良い神社でした
刺青師・龍元
125(2022.10.31)
コメント
onijiiです。
大事に守られているようですね。
あまりに色鮮やかだったので、氏子さんの
塗り直しかと思いました。
元々の色なのでしょうか?
彫刻の劣化具合に比べると、彩色の寂れ具合がまだ新しい様に見えますね。塗り直しだとは思いますが、本職の仕事か氏子さん達の日曜大工なのかは正直なところ分かりません。
着物の柄なんかを結構細かく描き込んでますが、腕に覚えのある人なら案外素人でもこれ位は出来そうな感じもしますね。