令和四年二月上旬、長野県篠ノ井市の長谷寺境内社の山口社に参拝しました
仁王門をくぐるとその先には参道階段があり、その上に駐車場があります
駐車場を過ぎて、さらに続く参道階段を登り切ると鐘楼門があります
正面と背面の欄間には龍と鯉が彫られています
側面には龍の体がありました
ここのお目当ては観音堂の前に鎮座する山口社です
胴羽目は寒山拾得の拾得
顔輝筆と伝わる『寒山拾得図』(重要文化財・東京国立博物館蔵)の拾得に構図が似ています
妻飾りには唐獅子がありました
海老虹梁は龍で手挟みは菊
海老虹梁と手挟みはくっ付く様にして取り付けられています
脇障子は橘守国の絵本写宝袋を参照したっぽい虎です
向拝中備 これは何でしょう
波間に鱗と蛇腹が見えるので蛇か龍がいるのだと思いますが
何処にも頭がありません
木鼻は普通に獅子と獏だし
両側とも蝦虹梁の龍には頭があるので
向拝の彫り物がこちらに続いている訳ではなさそうです
右側脇障子は反対側と対になる龍です
こちらは足と尾がありません
そういう事にこだわらない人だったのかな
懸魚の松鷹
胴羽目は反対側と対になる寒山です
満面の笑み
広角レンズを使い始めました
なかなか難しいですね
もう少し使い方を研究しないと
刺青師・龍元
037(2022.03.09)
コメント
onijiiです。
雪の中、寒山と拾得がいい雰囲気ですねえ。
龍と鯉の組み合わせは珍しいですね。
これほど立派な鐘楼門、今建てると幾ら
かかるんだろうと考えてしまいます。(笑)
ヘタウマ風の純朴そうな仁王さんが
いいですねえ。好みです。(笑)
一度、階段の上の駐車場に車を停めに雪の降り積る坂道を登りました。福島の烏峠での悪夢を思い出してしまいましたが、門の周りは民家で車を停める場所が無かったので、意を決して登りました。
鐘楼門は内側の壁や梁にも彫刻がびっしりでした。山口社の印象が薄くなってしまうので載せませんでしたが、本堂の外壁にも彫り物がありました。特に唐破風下の亀は首がニョキっと突き出していて珍な感じでした。不動堂の不動明王も迫力がありましたよ。
仁王門も良かったですね〜。大きな草鞋が掛かってました。
ここは観音堂がメインなんですが、お参りの仕方が変わっていて、回廊を三回廻って三回拝みます。
ガネーシャが鎮座していたり、観光で来ても見所満載の良いお寺でした。