高椅神社楼門(たかはしじんじゃろうもん)

北面唐破風兎の毛通し 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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 令和二年新年寺社巡り。栃木県小山市の高椅神社に参拝しました。

高椅神社拝殿

由緒

景行天皇四十一年(111)國常立尊・天鏡尊・天萬尊を勧請して創立
天武天皇十二年(684)氏祖神・磐鹿六雁命を合祀、高椅神社と尊称するに至る
主祭神
磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)
國常立尊(くにのとこたちのみこと)
天鏡尊(あめのかがみのみこと)
天萬尊(あめのよろづのみこと)
南向き

楼門

お目当ては楼門。去年の春に修復を終えたばかりの様です。ここまでやったんですね。

高椅神社公式ウェブサイトより転載
高椅神社公式ウェブサイトより転載
高椅神社楼門案内板

南面

高椅神社楼門南面

色あざやかな飛龍。

南面唐破風兎の毛通し

向かって右側の虹梁上。なんだこりゃ?

南面右側虹梁上

猫の様な顔ですが、獅子の様に長い毛が生えてます。どこかで見た事ある様な無い様な。。。

南面左側虹梁上

二階の虹梁上の彫り物は新しく彩色はされなかった様です。またいつかって事なのかな。

二階右側虹梁上

北面

高椅神社楼門北面

唐破風兎の毛通しには化け鯉。

北面唐破風兎の毛通し

奥の太鼓羽目には隠れ蓑・隠れ笠・宝鍵などの宝尽くし。

北面唐破風下太鼓羽目

中央虹梁の上。

北面中央虹梁上

公式サイトによると、「長元二年(1029)に井戸を掘ったら大きな鯉が出たので、以来、鯉を食うこと、鯉絵のついた品物を使うことを禁じられた。鯉のぼりすら立てない風習が現存」とあります。が、ここに鯉の彫り物があります。あ、神様は良いのか。

ここの彩色は本当に綺麗ですね。職人の仕事って感じです。ここの前に行った神社の彩色は今ひとつだったけど。

刺青師・龍元

018

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