令和三年新年巡礼の旅八社目。茨城県つくば市の大形鹿島神社に参拝しました。
延享二年(1745)現本殿完成
御祭神 武甕槌神
彫師 竹井吉左衛門 根本利助
御本殿
向拝には神馬の彫り物。元は彩色されていた様です。276年以上前の彫り物という事になりますが、割と保存状態が良く見えるのは、やはり彩色のおかげなのでしょうか。
向拝木鼻の獅子は物凄い形相で咆哮していますね。こちらは阿形。ここまでしっかりと口を開けているのはそうそうありませんね。
吽形。
正面扉脇板には定番の昇り降りの龍。
右面にも扉があります。斗栱間には犀、二重虹梁間には龍、妻飾りには火焔太鼓の彫り物。縁下には瑞雲が彫られていました。
脇障子。神様から見て左側なので、こちらが左大臣。普通、左大臣は年配者らしいですが、これは若者に見えますね。こちらが右大臣なのか?
瑞雲が彫られた縁下を四隅で支えるのは力神。脇障子は廻縁の後ろ端まで下げて設置してあります。
背面胴羽目は麒麟。胴羽目はこの一枚だけです。
海老虹梁はありません。
左面にも扉。
脇障子には右大臣。普通、右大臣は若者だそうですが、こちらの方が年配者に見えます。
身舎の獅子もトゲトゲしていてカッコ良いです。
凄まじい形相の阿形。
少し角度を変えて。
正面から見ると巻き毛はほとんど見えず、龍のようなトゲトゲだらけ。獅子じゃないみたい。
縁下四隅には力神があったのですが、これが物凄く良くて、これも載せたいあれも載せたいとやってる内に写真を選びきれなくなってしまったので、また次回に。
刺青師・龍元
008-01(2021.01.19)
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