令和三年十一月中旬、長野県南牧村に鎮座する湊神社に参拝しました。
創建年不詳
明治四十二年(1909)台風の為社殿倒破流失の後、諏訪社の空宮の譲与を受けて再建
御祭神 建御名方命 岡象女命
裏へ廻ります。
右面
脇障子は鯉の滝登り。立身出世の吉祥図柄です。
今日は天気が良いです。天気が良い日は覆屋の中を撮影するのには良いですが、陽が当たる箇所があると白飛びしてしまいます。
どうやら紅葉に鹿が彫られている様です。
鬼板部分には鬼面がありました。
背面
背面に大きな彫り物は無し。
左面
脇障子は葡萄に栗鼠。実を沢山つける葡萄と子沢山と思われていた栗鼠で、子孫繁栄の吉祥図柄といわれます。
胴羽目は松に鶴です。
反対側の鬼板部分にも鬼面。
正面から見たくて離れて見上げてみましたが、覆屋の妻部分は格子状になっており、よく見えませんでした。
刺青師・龍元
153(2021.12.04)
コメント
onijiiです。
素朴な鬼面ですね。
庶民的な造形だと感じます。
度重なる天災や風水害、凶作、流行病など、
人為を超えた災いを前に、人々は神仏に祈り
を捧げ心の拠りどころとした江戸時代。
鬼面は厄除け、魔除け、家内安全などを
願ったようです。
ですよね。江戸後期の庶民が豊かになった時代になっても、人智を超えた出来事には人々は恐れ慄いて神に祈ったのでしょうね。
これを過飾だなんて云う人は、それこそ驕りだと思いますね。