自性院牛頭天王堂

自性院牛頭天王堂

都内の寺社には行かないんですか?と訊かれます。そういう訳じゃないんだけど、古くて良い彫り物のある神社仏閣があんまり無いんですよね。

と言えば、察しの良い人ならば「ははあ、先の戦災で。。。」となります。

でも私は「アメリカの絨毯爆撃でやられたんじゃないかなぁ」と言う事にしています。「戦災」というと震災みたいに「仕方ないよね」って感じがします。絨毯爆撃は自然現象ではありません。私はアメリカ人の友人が沢山いますが、彼らにもはっきりとそう言います。

話がいきなりそれてしまいましたが、そんな訳で、令和元年十二月吉日、龍の彫り物で有名な東京都大田区の自性院牛頭天王堂を訪れました。

牛頭天王堂

自性院牛頭天王堂

文久元年(1861)弁天神社として建立
昭和四年(1929)移築、牛頭天王堂として転用

案内板

案内板によるとこれは弁天様という事の様ですが、これは琴を持っているので玉巵弾琴だと思います。西王母の娘が弾く琴を龍が聞き惚れているという構図ですね。弁天様が弾いているのは普通は琵琶です。弁天神社から持って来たから弁天様だというのはチョット安直過ぎるのでは、と思いますが、私は素人なのできっと案内板の方が正しいです。

玉巵弾琴

木鼻

私のお目当ての龍は向拝木鼻にいました。

木鼻の龍

特にこの後ろ足が感動モノです。

木鼻の龍

本物の龍が虹梁をよじ登っているみたい。

木鼻の龍

反対側の龍も凄い。

木鼻の龍

まるで生きているみたいです。

木鼻の龍

群馬の 宿稲荷神社 以来の衝撃ですね。(アレ?案外最近だぞ⁈)

木鼻の龍

龍にばかり見とれてしまいましたが、手挟みの化け鯉も生きているみたいに精巧でした。

化け鯉

他に側面の蟇股などに松鶴や犀なんかの彫り物がありました。

刺青彫師なら是非とも直接見るべきだと思いますが、皆が上手くなってしまうと困るので弟子の彫鈴以外には内緒にしておきます。

刺青師・龍元