陳楠

道路側と本堂側・妻側には愛好家泣かせの鳥籠がはまっていますが、内側の冠木上の彫り物には網が掛かっておらず、岸亦八の流麗な彫り物を存分に堪能する事ができます。

寺社彫刻は 雨風や鳥糞に晒されてしまってますが　いつでも誰でも そこに行きさえすれば　何回でも何時間でも 色々な角度から鑑賞できるのが良い所です。追記あり（2024.10.29）

群馬県片品村に点在する日本武尊を祀る武尊神社の一つです。御本殿が三棟あり、うち二棟に見事な彫り物がありました。

大隈流宮大工の矢崎久右衛門元形が文化七年（1810）に建てた社殿です。

榛名山の中腹に鎮座する榛名若御子神社。御本殿は二十四孝の孝子や神仙で飾られていました。

本殿の彫刻は、勢多郡黒保根村出身「上州の左甚五郎」と謳われた関口文次郎他四名の傑作で美術的価値が高い。 拝殿は本殿を模して造られ、入母屋造、千鳥破風と向拝に軒唐破風を備えている。社殿の彫刻は、「関東の名工」と称せられた武州熊谷宿出身、小林源太郎（旧姓長谷川）藤原正俊の晩年の傑作。（案内板より）

屋根と鉄柵と網に護られた明るく鑑賞しやすい御本殿には、見事な彫り物が所狭しと飾られていました。

素通しのガラス窓から中を拝覧すると、身舎三面と脇障子を状態の良い彫り物で飾った御本殿が鎮座していました。

胴羽目と脇障子には見事な出来栄えの仙人の彫り物があります。