令和二年三月吉日、栃木県佐野市の天満宮に参拝しました。
御本殿
それほど大きくはないですが、随分と高い位置にあります。
脇障子は鶴の絵です。
胴羽目は二十四孝から「朱壽昌 しゅじゅしょう」。幼少の頃生き別れになった母に会いたくて、50歳過ぎてから仕事も家庭も投げ打って、血でお経を書いていたら母に会えた、という話。
背面。屋根には天満宮なのに梅鉢紋ではなく、巴紋ですね。
胴羽目はこれも二十四孝から「王裒 おうほう」。母は生前雷を恐れる人だったが、その死後も王裒は雷が鳴ると母の墓に急いで駆け付けた、という話。
う〜ん、雷様の顔、線で描いちゃってるものな。彫り物も決して上手いって訳じゃないけど、この彩色は彫り物を更に残念なものにしちゃってる感じ。色自体は綺麗ですけどね。
本殿西面。
胴羽目は二十四孝の「唐夫人 とうのふじん」。歯の無い義母に乳を飲ませたという話。
これはもう、こんな目立つ場所に飾っちゃダメでしょ。国道沿いや高速道路の出入り口付近にこんな部屋を貸してくれるホテルがあったりしますな。
この神社のこれらの彫り物は目立つ所にあるし、綺麗な色で印象的だから、色々な人が記事にしていて、読むと結構面白い。
刺青師・龍元
047(2020.03.26)
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