令和五年二月下旬 群馬県前橋市の産泰神社に参拝しました。
〜追記(2023.04.07)タイトルを『260年前の〜』としましたが、後で調査報告書を確認すると、胴羽目・腰羽目は後付けである事が判明している様です。 追記終わり〜
[産泰神社 其の一]の続きです。
裏へ廻ります。
建立年不詳の幣殿には鯉の滝登りがありました。幣殿は文化九年(1812)建立の拝殿と同じ頃の建立と推定されている様です。
宝暦十三年(1763)建立の御本殿。縁下にも大きな庇が架けられています。
胴羽目は二十四孝から唐夫人。
歯が無く食べ物を咀嚼できない姑に授乳します。 直にです。
左側腰羽目は唐子の花車牽き。
右側腰羽目は唐子の相撲。
下着も付けず まわしも付けず 人目も忍ばずチチくり合います。
こちらの方は おフグリさん丸出しで応援。
浜床下には馬がありました。ファイヤーパターンは霊獣の証。なのでこれは神馬ではなく海馬だと思います。
背面に廻ります。
背面胴羽目は高砂。
お前百まで(掃くまで)ワシャ九十九まで(熊手)
ともに白髪の生えるまで
やはり人は小指を立ててしまう様です。
背面にも腰羽目が二枚。腰羽目と言っても胴羽目に引けを取らない大きさです。
唐子の。。。行水?
こちらは何してんでしょうね? 花が咲いているので春? 雪玉ではない?
真ん中の子はかじかんだ手を息で温めている様に見えますが 口に手を当てて笑っている様にも見えます。
左面です。
胴羽目は二十四孝の老萊子。
老萊子のご両親。。。
を喜ばせる老萊子。齢七十を過ぎて 矍鑠たるものです。(かくしゃく:年をとっても丈夫で元気のいいさまのこと。Weblio国語辞典より)見習いたい。
左側腰羽目は唐子の曲芸。
こちらは象に乗る唐子?と象を引っ張る唐子?
ちょっと虐待チックですね。
こちらの浜床下にも海馬がありました。今まで珍だ珍だと思っていましたし「日本に二社しかない海馬の彫り物がある神社の内の一社」と自慢する神社もあったりしますが 気にすると案外あるもんです。
往時はさぞかし豪奢だったのでしょう。
大きな屋根や庇に守られてはいますが 嵐になれば雨風が吹き付けるでしょうし 260年の間日光に晒されて かつての極彩色はすっかり寂れて 僅かに胡粉の痕跡が残るのみでした。
刺青師・龍元
036-02(2023.04.01)
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