令和三年六月、埼玉県深谷市の島護産泰神社に参拝しました。
![島護産泰神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6764-1.jpg)
島護産泰神社
創立年不詳
御祭神 瓊々杵尊 木花咲夜姫命
![島護産泰神社拝殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_7110-1.jpg)
拝殿向拝。
![島護産泰神社向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_7111-1.jpg)
唐破風下の彫り物。これは珍しいと思います。現地では御火焚きの神事か何かと思いましたが。。。
![唐破風下](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8551-1.jpg)
写真をよく見ると、炎の中に子供がいます。
炎と子供といえば、火の神・迦具土神が生まれた時に伊邪那美が火傷をして死んでしまう、というくだりを思い出しますが、迦具土神は自分が燃えていたのであって、薪がくべてあるのは不自然です。
![唐破風下](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8552-1-1.jpg)
日本神話にはもう一つ、火照命・火須勢理命・火遠命が炎の中で生まれるというくだりがあります。
木花咲夜姫に妊娠を告げられた瓊々杵尊が「それ、ホントに俺の子?」と疑ったため、神の子だという事を証明する為に、木花咲夜姫は炎の中で三柱の男神を産みます。
子供は一人しか彫られていませんが、ここの御祭神が瓊々杵尊と木花咲夜姫、という事を考えるとこれで間違いないのではないかと思います。
![唐破風下](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8553-1-1.jpg)
兎ノ毛通しは鳳凰です。
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8554-1.jpg)
いつもの千社札の下には龍。
![向拝の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8555-2-2.jpg)
水引虹梁下の持ち送りでは応龍が左右で向かい合っていました。
![応龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8549-1.jpg)
蝦虹梁下の持ち送りは化け鯉です。
![化け鯉](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8557-1.jpg)
手挟みは松に鷹です。
![松鷹](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8532-1.jpg)
大きくて迫力があります。
![松鷹](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8530-1.jpg)
ちょっと良く覚えてないのですが、多分御本殿は見えなかったと思います。
![島護産泰神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_7112-1.jpg)
内出神社
境内には聖天様内出神社と書かれた境内社がありました。
![島護産泰神社境内社内出神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_7108-1.jpg)
御祭神 伊邪那岐命 伊邪那美命
![内出神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8558-1.jpg)
右面胴羽目は唐子の雪遊び。
![唐子の雪遊び](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8576-1-800x600.jpg)
左面は唐子の竹馬遊び。
![唐子の竹馬](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8574-1-800x600.jpg)
彩色はほぼ剥落、屋根や浜床の感じを見ると長らく雨晒しだった様です。
![内出神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8572-1.jpg)
手水舎
手水舎にも立派な彫り物がありました。
![島護産泰神社手水舎](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8561-1.jpg)
持送りの一つ。頭が龍なので、これは龍亀。割と珍しいのではないかと思います。
![龍亀](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8568-1.jpg)
中備は龍でした。こちらは巻毛の龍。
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/07/IMG_8570-2.jpg)
珍しい彫り物に出会う事が出来ました。
刺青師・龍元
085(2021.07.16)
コメント
onijiiです。
鷹カッコいいですね!
化け鯉、龍亀もゾクッときます!!(笑)
炎の中に子供がいるとは・・・。
これに気づくのは凄いと思います。
ありがとうございます。
炎の中の子供は正面からは気付きにくいですね。
車載充電器を買ったので、最近はカメラのバッテリーを気にせず、色々な角度から撮りまくってます。
後で確認するのが大変ですが。
化け鯉と龍亀はonijiiさん好みだと思いました。
こんにちは。
こちらには二度参拝しましたが、
唐破風下の彫刻は全く見当がつかないままでした(^▽^;)
炎の中に子供がいたとは!さすがは龍元さんですね!
題材がわかってすっきりしました。ありがとうございます♪
こちらの御本殿に彫刻があることは正面から確認出来ましたが、
残念ながら覆屋内に入らないと鑑賞することは出来ないようですね。
例祭日を調べ、その日に伺って、御本殿の鑑賞をお願いする、、、
私は苦手なので、得意なKさんに期待したいと思います(笑)
ここは回廊に上がって木鼻や手挟みを撮ったので、拝殿の中も必ず覗いた筈なんですが、写真も無ければ記憶も無いんです。
もしかしたら、神様を怒らせて写真と記憶を消されたのかも。。。
そうですね。Kさんに期待しましょう。