佐久八幡神社

鳥居写真 長野県
佐久八幡神社
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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長野県佐久市蓬田(よもぎだ)にある佐久八幡神社に参拝して来ました。

由緒

御祭神
応神天皇
神功皇后
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

はっきりしない様ですが、案内板によれば創建は貞観元年(859)。吾妻鏡(鎌倉時代の歴史書)にも記載があるそうです。

佐久八幡神社鳥居
佐久八幡神社

随神門

隋神門写真
随神門

随神門をくぐると更に小さい門があり、頭上で力神が屋根を支えています。

力神写真
力神

拝殿

天明四年(1784)建立。参道は南向きですが、拝殿は西向きです。

拝殿写真
佐久八幡神社拝殿
拝殿写真
拝殿向拝周り
唐破風の写真
唐破風の縣魚に鳳凰
水引き虹梁上に龍
海老虹梁の龍
向拝海老虹梁の下り龍
海老虹梁の登り龍の写真
向拝海老虹梁の登り龍
松に鷹彫刻の写真
向拝右側小壁彫刻 松に鷹

本殿

天明三年(1783)建立。彫師 高松亦八郎

本殿写真
本殿北西側から

本殿北側胴羽目。右側は鶏で、左側は尾長鶏ですかね。腰羽目は写真では切れてしまってますが、右が で、左が 応龍 ですね。刺青では の組み合わせは有り得ないんですが、神社彫刻って割と自由ですよね。

本殿北側写真
本殿北側胴羽目彫刻

本殿の裏へ回ると羽目板が三枚ずつ。右端の胴羽目は牡丹と孔雀かな? 

〜’19.5.29追記 これはどうやら金鶏といって雉の仲間らしいです。頭に大きな冠羽があり、剣の形をした数本から10数本の尾が放射状に広がっているのが特徴。中国では羽を王の冠服の飾りにした。飼育すると火災を払う事が出来るとされていたそうです 追記終わり

腰羽目は竹林七賢人の内の2人。誰だかは知りません。

本殿東側羽目板右端写真
本殿東側羽目板右端

中央胴羽目は桐に鳳凰ですね。腰羽目は七賢人の内の3人。

本殿東側羽目板写真
本殿東側羽目板中央

左端。胴羽目は松に孔雀。こちらの方は孔雀らしいですね。腰羽目は七賢人の内の2人。ムムム、3人いるよ。一人は子供だけども。2+3+3で8人になってしまうので、子供は勘定しないのでしょうね、多分。改めてよく見ると右端の羽目板にも子供がいました。なので、3+3+3で9人て事です。

本殿東側羽目板左端

実は七賢人の話は良く知らないので、これがただのデザイン上バランスをとっただけなのか、こういう話になっているのか。。。ウーン、勉強しておきます。以前も 神奈川県藤沢の龍口寺 の羅漢様の彫刻に人物が20人いて、19羅漢なのか、もしかしたら16羅漢かも。。。なんて事がありました。

本殿南側の羽目板も鶏でしたが。。。不覚にもえらいピンボケ。また機会があれば撮って来ます。

刺青師・龍元

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