令和七年一月中旬 茨城県ひたちなか市の稲荷神社に参拝しました。
御由緒などは分かりませんでした。
向拝です。
中備は応龍です。
向拝柱の龍。かなり傷んでいます。
まるで亡霊の様な龍です。
現在は屋根が架けてありますが 長い間 雨ざらしだったのでしょう。
胴羽目は唐獅子牡丹です。
遥か昔 遥か彼方のメソポタミアで王権の象徴とされた百獣の王ライオン。
シルクロードを通って中国に伝わる頃には仏の乗り物とされ 日本へは仏教と共に霊獣として伝来しました。
脇障子は松に鷹。ほぼ同じ構図を裏表で反転させた物。
御本殿背面です。
胴羽目は子引き獅子。
仔獅子を振り返る親獅子。
不安そうな仔獅子。
髭男爵のひぐち君を思い出してしまいました。
左側脇障子も表裏同じ構図で反転。梅と。。。鶯?じゃない様な?
左面です。
百獣の王である獅子には 百花の王である牡丹が似合います。
「獅子身中の虫獅子を食らう」という言葉が有りますが これは「内部から組織に害をなす人」「恩を仇で返す人」の事で元々は仏教の言葉。
体毛の中に潜む小さな虫を放って置くと 百獣の王である獅子をも倒してしまうのです。
この虫は牡丹の花から滴る夜露に当たると死んでしまいます。それで獅子は牡丹の花の下で休むのです。
後付けっぽい話です。
でも いつも僕はお客さんに もっともらしく話してしまいます。
刺青師・龍元
007(2025.01.30)
コメント