煌びやかな仙人たち [二木成神社] 栃木県

向拝の龍 神社仏閣
プロフィール

彫師歴三十余年。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十六社目 栃木県筑西市の二木成神社にぎなりじんじゃに参拝しました。

二木成神社鳥居

保元年中(1156-58)創建
御祭神 菅原道真公

覆屋の中には二棟の御本殿が鎮座していました。

二木成神社

二木成神社は別名・天神さま。

他に十二神と弁財天も祀られている様で どっちの御本殿が二木成神社なのかははっきりしませんが 左側の御本殿に梅の彫刻が至る所にあるので こちらが二木成神社なのではないかと勝手に思う事にします。

二木成神社御本殿

向拝の龍。

向拝の龍

なかなか凝った彩色です。

向拝の龍

木階下の蹴込板には波千鳥がありました。

波千鳥

右側脇障子は 梅に山鵲さんじゃく

梅に山鵲

劣化が気になりますが 鮮やかで綺麗な彩色。

梅に山鵲

正面扉脇には梅の木と竹があります。

二木成神社御本殿
二木成神社御本殿

胴羽目は白い布(ここでは巻物)に乗り 空を歩いた 武志士ぶしし仙人。 何のためにそんな事をするのかは 分かりません。

武志士

単に人々を驚かすためなのかも知れません。 それにしても浮かない顔をしています。

武志士

胴羽目の下にも梅。

二木成神社御本殿

妻壁一杯に 瑞雲と鳳凰の彫り物。

鳳凰

背面です。

二木成神社御本殿

一体 どちら様でしょう?

どなたでしょう?

童子がしょうを吹いています。

童子

何処かに鳳凰がいれば しょう または笙 を吹いて鳳凰を呼び寄せた 蕭史しょうし仙人とするのですが。。。

どなたでしょう?

左側には別の御本殿があって 真横には回れません。

二木成神社御本殿

なので斜めから。

鯉仙人琴高

龍の子を取って来ると言って 河に入り 鯉に乗って戻って来た 琴の名手・琴高きんこう仙人。

鯉仙人琴高

鮮やかな色から察して 彩色はそれ程 古くはなさそうに思いますが 劣化が著しく 彩色がかなり剥落しています。

鯉仙人琴高

通常は雨ざらしでも2〜30年位は綺麗な事が多い様ですが。。。

二木成神社御本殿

下処理の問題か 塗料の問題なのか。

二木成神社御本殿

どちらにしても勿体無い事です。

二木成神社御本殿

でも 神社の長い歴史から考えれば 彩色の保ちが数十年長かろうが短かろうが 大した問題ではないのかも知れません。。。

諸行無常ですね。

令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅はここで終わりです。次回からは通常の寺社彫刻巡りですが やる事は全く一緒です。

刺青師・龍元

016(2026.03.03)

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