2023年12月1〜3日 イタリア・フレンツェで行われた タトゥーコンベンションに参加したのですが 飛行機の便の関係で1日空いたので ピサの大聖堂広場を訪れました。
フィレンツェから電車で約1時間半 片道1,200円くらいです。東京から鎌倉へ行く位の距離感でしょうか。
奥に見える傾いている塔が有名なピサの斜塔です。広場にある6つの施設に入れるチケット(大聖堂は無料)27ユーロ(約4,200円)を買いました。
上の写真で手前に見えるドーム型の建物が 1152年起工 14世紀後半に完成の洗礼堂。下の写真は内部です。 嬉しい事にヨーロッパの美術館や教会はどこも基本的に撮影OK。
お立ち台の様な物には彫刻が施されていて 正面はキリストの磔。
その足元には獅子と力神さまの様な人。
でも ただ座っているだけみたいです。
床には 教会でよく見かける スカルアンドボーンズ。
中は反響が凄く 係の人が 独りハモりを実演してくれました。
上階の窓からは 1063年起工 1272年完成の大聖堂が見えます。
大聖堂内部。ただただ 荘厳です。
’19年に訪れたフランクフルトの教会では iPhone8 のシャッター音を響かせて直ぐに逃げる という非常識な作戦を取りましたが 今使っている iPhone13 は海外ではシャッター音を消す事ができるので 他の人の邪魔をせずに心置きなく写真を撮る事ができます。
数十メートルの高さに描かれた天井絵が圧巻です。
750年も前に作られた建物が残っているなんて 凄い事です。
斜塔にも登って来ました。
テロ対策なのか 荷物を預ける様に指示されたので 登る前に 別の建物にあるクロークルームへ行くと 狭い部屋にコインロッカーが並んでいました。
でもコイン投入口も何も無く 説明もイタリア語なので使い方が分からず マゴマゴしていると 「何やってんだ!」とイタリア訛りの英語で怒鳴られました。
見ると長髪メガネのオジさん(でも多分私よりは若い)が後ろに立っています。
「えーと 荷物預ける様に言われたんですけど。。。」
「勝手にやるな!こっち来い。まず受付だ!」
オジさんは何か帳面に記入して プラスチックの番号札をくれました。
いきなり怒鳴るなんて不躾なヤツだと思いながらも 気を取り直して斜塔へ向かいました。
写真では分かりにくいですが 約3.97度傾いている塔の内部は不思議な感覚。かつては5.5度傾いていた事もあるらしく 今は入場制限が掛かっていて 現地で時間が指定されます。
あとはひたすら階段を登るだけ。階段は右に傾いたり左に傾いたり、急階段になったり緩やかになったり。。。あまり見栄えのする写真はありません。
斜塔に登った後 荷物を取りに行くと 狭いロッカールームは 数十人の学生でごった返しています。列に並んで待つ事5分くらい。少しずつ進んで中に入り 私の前に並んでいた夫婦が 番号札をカードキーの様にかざすとロッカーの扉が開く事を発見して 自分で荷物を取り出して行きました。
私も同じ様に番号札をかざして扉を開けた その瞬間!
「何やってんだお前!勝手にやるんじゃない!」
と さっきのオジさんが顔を真っ赤にしてやって来ました。
「ok ok 分かったよ 悪かったよ 分かったから荷物取ってくれよ」と 私は日本訛りの英語で返しましたが オジさんがいつまでも怒鳴り続けているので 思わず
「黙れ!Fxxk you!!」
と怒鳴り返してしまいました。
きっと毎日毎日 言う事を聞かない観光客や学生に揉みくちゃにされて ストレス溜まっているのでしょう。でも あなたの詰まらない人生 俺のせいじゃないよ。
おかげで 斜塔の思い出は すっかりこのオジさんに塗り潰されてしまいました。
ここで一番印象的だったのは シノピエ美術館に展示してあった絵画。古い壁画が新しかった頃の想像図の様ですが 詳細は分かりません。
どうやら地獄の模様を表しているみたいですが 具に見ていくと 日本の地獄と同じです。
舌抜きの刑と 煮えた銅を飲まされて内臓を焼かれる刑。
釜茹での刑。
串刺しの刑。
ノコ引きの刑。
皮剥ぎの刑。
腹裂きの刑。
怖い怖い。。。日本の地獄とまったく同じです。もしかして地獄は本当にあるのかも。。。
帰りは夜景を楽しみながら 次の駅まで歩きました。
刺青師・龍元
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