水上布奈山神社(みずかみふなやまじんじゃ)

向拝 長野県
向拝
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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長野県千曲市水上布奈山神社に参拝して来ました。南向きの神社です。

水上布奈山神社鳥居
水上布奈山神社鳥居

由緒

創建 慶長八年(1603)諏訪より勧請
主祭神 建御名方神(たけみなかたのかみ)
天保六年(1835)に現在の社名になる

ここは社殿全部が門の付いた塀の中にありました。大門は閉まってたけど、小門が開いていたので恐る恐る中へ。

中は狭くて、めいいっぱい下がっても社殿の全体像は撮れないのでお参りした後、取り敢えず扁額だけ。

水上布奈山神社扁額
水上布奈山神社扁額

本殿

寛政元年(1789)棟梁 大隅流 柴宮長左衛門矩重により再建
昭和四十年(1965)戸倉市(現千曲市)有形文化財登録
昭和六十三年(1988)重要文化財指定

拝殿の裏には倉庫の様に頑丈そうな覆屋。さすが国の重文です。

覆屋
覆屋

脚立を持って来てるけど、シャッターが半分以上降りてるから使えないや。

向拝
向拝正面

なかなか良い感じですね〜。

階段右側の腰下には大隈流ならではの兎と蘇鉄。兎って言われなきゃ猫って思っちゃいますな。

蘇鉄と兎
蘇鉄と兎

扉の横には寒山と拾得。

寒山
寒山
拾得
拾得

海老虹梁には迫力の 。下顎は欠けちゃったのかな。

海老虹梁の龍
海老虹梁の龍

昇り下りにはなってるけど、二匹とも頭はこちら向き。同じ大隅流でも彫師によって違うもんだなぁ。当たり前だけど。

海老虹梁の龍
海老虹梁の龍

脇障子には竹林七賢人。シャッターがもう少し大きく開いてりゃもう少し上から撮れたんだけどな〜。

脇障子
脇障子

脇障子上の矛木に龍。

脇障子上の矛木
脇障子上の矛木

西側脇障子にも同じく竹林七賢人。

脇障子
脇障子

その上の矛木には龍。

脇障子上の矛木
脇障子上の矛木

シャッターの右側にボタンがあって、押すと7分余り彫刻の説明が流れます。本殿の周りには木製の足場が組んであって、右側の階段を登れとか本殿の裏へ回って屋根の下を見ろ、などと指示があるので、特別な時には解放されるのでしょう。案内板もかなり詳しいです。ぜひ横から裏からも見たいので、解放される時にはまた訪れたいです。

案内板
案内板

長野には月イチで出張に来てるからいつでも寄れるんだけど、実を言うと16、7年前までここの近くの事務所にも出張来てて、また再開してくれ、というのを断ってるからな。昔のお客さんにばったり出遭って直訴されたら大変。

申し訳ないです。六本木まで来て下されば最後まで責任を持って仕上げさせて頂きます m(__)m

刺青師・龍元

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