令和元年長月吉日、佐倉市先崎の鷲神社を訪れました。
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由緒
承平七年(937)開創
天保十五年(1844)本殿造営
御祭神 天日鷲命(あめのひわしのみこと)
彫師 上州-星野理三郎政一
佐倉市指定有形文化財
南西向き
案内板によるとこの鳥居は寛文十三年(1673)江戸深川の石屋五郎兵衛の作だそうです。約350年近く前か。石造りは保つなぁ。
拝殿はあっさりとしていますね。拝殿の向こうに見えるのが本殿覆屋。鉄骨組みの大きくて立派な覆屋です。
本殿
向拝柱
向拝柱の 龍 が大きくて大迫力です。
本殿南東面
胴羽目は 源頼光 大江山の鬼退治 ですね。数えると山伏が6人いるので、頼光と頼光四天王の他に藤原保昌が入っているバージョンだと思います。酒呑童子の根城に向かう途中で、血の付いた布を洗う元貴族の拐われてきた女に会う場面。
腰羽目には唐子。組物の間には麒麟。
本殿背面
脇障子は壊れてしまってます。
頼光一行が、実は神様の化身である翁と姥に出会う場面。あれれ?山伏が5人になってるぞ!山道を行くペースが早過ぎて誰か一人置いてけぼりになったか。
組物の間に麒麟と腰羽目に唐子。オムツを替えようとしてるのか、ユーモラスな唐子です。という事は、唐子というのは子供ではなくて、これでもう成体なのですね。
本殿北西面
八幡大菩薩が被っていた「星兜」を授かる場面。翁の後ろで姥が抱えているのは、人間には薬になり鬼には毒になるという「神便鬼毒酒」の入った樽かな。山伏が6人になっているので、遅れていた1人は追いついたものと思われます。
縁下の四隅には亀がいたのですが、四つとも頭がありませんでした。自然に欠けたのか、誰かのイタズラか。欠けてしまうのはよくある事なんでしょうけど、四隅全部ですからね。イタズラだとしたら残念です。
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刺青師・龍元
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