令和七年一月下旬 山梨県大月市の真木諏訪神社に参拝しました。

創建年不詳
文政10年(1827)現本殿再建
彫師 八王子住 藤兵衛父子 津久井住 杉村清左衛門
御祭神 建御名方命

私が参拝する神社の中では かなり大きめの御本殿。大きく立派な覆屋が架けてあります。

御本殿向拝
一間社入母屋平入唐破風付きの御本殿。
ナント!正面にまで胴羽目が!

よく見ると真ん中に切れ目があります。これは扉なのか!

今までも彫刻がはめ込まれた扉を見た事はありますが これは縁取り無しの まるで胴羽目を2枚に切ったかの様な扉。

高砂の尉と嫗です。

兎ノ毛通には応龍があります。これは尾がまだ魚の状態ですね。

唐破風下は鹿に紅葉。

鹿に紅葉 なのか 紅葉に鹿 なのか迷う事があります。どうでも良い事です。

中備の龍。子引き龍です。

海老虹梁の龍。手挟みは山鵲です。


左側の海老虹梁。木鼻は牡丹で見立て獅子になってます。

御本殿右面

大棟鬼板には般若っぽい鬼面がありました。

眉毛がイモトみたい。

胴羽目は七福神の演奏。

福禄寿に目が釘付けになってしまいました。

いつもは弁財天が持っている筈の琵琶を掻き鳴らします。

まるで流離の琵琶法師。

シビれます。

琵琶を取られてしまって仕方なく鈴を鳴らす弁財天。

布袋尊は笛を吹いています。

毘沙門天はチャッパを鳴らします。

踊る大黒天。

恵比寿天も踊ります。

寿老人は太鼓を打ち鳴らします。

縁下の支輪には海馬がありました。一見すると馬ですが 炎は霊獣の証。珍だ珍だと言って来ましたが 案外そこら中に さりげなくあるものです。

其の二に続きます。
刺青師・龍元
030-01(2025.04.26)
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