令和元年長月吉日、白井市清戸の宗像神社を訪れました。
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由緒
貞観十八年(876) 創建
天保二年(1831) 再建
御祭神
田心姫神(たごりひめのかみ)
湍津姫神(たぎつひめのかみ)
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
彫師不詳
南向きの神社です
参道を行くと本殿のみの社殿がありました。
写真では分かりづらいですが、社殿がすごく高い位置にあり、賽銭箱が私の頭の高さ位です。
向拝
浮き彫りは見る角度によって随分と印象が変わりますね。出来れば鈴を外して真正面から鑑賞したいところです。
西面
胴羽目には 三条小鍛冶宗近。
脇障子には養老の瀧。
腰組の下には波に亀と鳥がありました。この鳥は何だろう?山鵲という事にしておこう。
背面
背面胴羽目には仁田(新田)四郎の猪退治ですね。
実は猪退治には 源為朝、山本勘助、犬田小文吾、大谷古猪之助、鷲ノ尾三郎 など沢山あります。
刺青では、迫力を出すために人物を出来るだけ大きく描いて脇役を省く事が多いので、判断に苦しむところです。が、これには背後に富士山があるし、後ろで見物しているのは源頼朝でしょうから、これは「富士の巻狩り」。
まあ、寺社彫刻では猪退治といえばほぼこれみたいですね。
東面
胴羽目には 鞍馬山の天狗と修行をする牛若丸。
脇障子は浦島太郎。
腰組の下には波に親子亀と、小さな鳥。う〜ん、やっぱりこれは山鵲ではないのかもな。
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中国の仙人や二十四孝も良いんだけど、やっぱり日本図柄の方がしっくり来るなぁ。
刺青師・龍元
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