令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅二日目 栃木県茂木町の河井八幡宮に参拝しました
入口は鳥居も目印も無い山道で 舗装されてはいますが これは明らかに軽トラの轍です
普通車の車幅ギリギリの道で 脱輪の恐怖と戦いながら進みます
真っ直ぐなら良いですが 曲がりくねった急坂で脇は崖 転落したらと思うとシビれます（これも楽しみの一つ）
去年のお正月は 福島県の烏峠稲荷神社の凍った峠道でスタックしましたが ここは幸い凍結はしていませんでした
無事に八幡山（海抜254.3m）の山頂に辿り着きました
途中分かれ道がありますが どちらに進んでも神社の周りを回ってここに出て 帰りはまた同じ道で山を降りる事になります 運転に自信のない方は二輪車で もしくは歩いた方が良いでしょう
天平宝字元年（757）創建
安政五年（1858）社殿全焼
万延元年（1860）社殿再建
御祭神 誉田別命
立派な御本殿が鎮座していました
龍が巻きついた向拝柱
脇障子は鷹です
右面です
妻壁は鳳凰 多分こちら側に倒れて来てますね
なかなか個性的な顔です
胴羽目は亀仙人の黄安
歯や二重瞼などの細かい所まで彫り込んであります
童子の顔もいいです
縁下の千鳥も凛々しい顔立ちです
背面に廻ります
胴羽目は玉巵弾琴です
玉巵は太真王夫人とも言います
「太真王夫人は支那列仙の一なり 王母の少女玉巵なり 一絃琴を弾ずる毎に 即ち百禽飛来するという 時に白龍に乗り周く四海を遊行すという」斎藤隆三『画題辞典』
舌先を少し出した龍
斜に構えて少しヤンチャな感じの玉巵です
左面に廻ります
胴羽目は林和靖
宋代の詩人で 梅を愛し鶴を養い 悠々たる生涯を送ったとされます
梅は無いのかと探してみると 童子が小さな枝を持っています
画題辞典には「後世画家の和靖を画くもの 愛梅の図と撫鶴の図と共に多し」とあるので 鶴か梅かどちらかだけの物も多いみたいです
こちらの脇障子の鷹は 少し窮屈そう
妻壁の鳳凰 反対側と雰囲気が違います
向拝柱の龍
山間部の神社へ続く道は 軽自動車用の狭い道が多いです
ここは脇が崖になっていたので 通るのはまだ楽でしたが（恐いですけどね）脇がガードレールや壁になっていたりすると ミラーを畳んで窓から両脇を確認しながら通ったり 木の枝ガリガリやりながら通ったり。。。
車を買い換える時に 軽自動車を希望しましたが 家人の猛反対で諦めました
刺青師・龍元
005（2023.01.17）
コメント
onijiiです。
恐い思いをしてから素晴らしい彫刻に
巡り合えて、大喜びした神社です。
同時に何故こんな人里離れた寂しい
山の上に建てたんだろうと、素朴な
疑問が湧いたことが思い出されます。
こちらは忘れようがないですね。（笑）
江戸時代に建てられた神社は、軽トラ向きの
進入路が多いですね。
各地の寺社巡りを始めてから、マイカーは
傷だらけになりました。
もう25万キロにもなったので、次は四駆の
軽自動車にしようかなと思ってます。
妻は反対してますが・・・。（笑）
恐い思いをしたからこそ、喜びも大きいですね。恐怖の後に喜びがあります。これを繰り返すと恐怖＝喜びに変わります。変態です。
ここは割と最近まで車では行けなかったみたいですね。先人の苦労が偲ばれます。
軽四駆は良いですね。うちは五人家族なので、最大定員が４人の軽自動車は即時却下されました。
小回り最強の移動手段を紹介します『ホンダスーパーカブ110』荷台に脚立も積めます。
お尻が痛くなるのと、冬の時期は寒いので手足の指先が痛いのさえ我慢すれば最高です。
スーパーカブは小回りが良い・駐車場所を選ばない・経費が安いの3点で最高のパフォーマンスを発揮しますね。でもお尻と指先が痛くなるのはチョット。。。