令和元年十二月吉日、龍の彫り物で有名な東京都大田区の自性院牛頭天王堂を訪れました。
牛頭天王堂
文久元年(1861)弁天神社として建立
昭和四年(1929)移築、牛頭天王堂として転用
案内板によるとこれは弁天様という事の様ですが、これは琴を持っているので玉巵弾琴だと思います。西王母の娘が弾く琴を龍が聞き惚れているという構図ですね。弁天様が弾いているのは普通は琵琶です。弁天神社から持って来たから弁天様だというのはチョット安直過ぎるのでは、と思いますが、私は素人なのできっと案内板の方が正しいです。
木鼻
私のお目当ての龍は向拝木鼻にいました。
特にこの後ろ足が感動モノです。
本物の龍が虹梁をよじ登っているみたい。
反対側の龍も凄い。
まるで生きているみたいです。
群馬の 宿稲荷神社 以来の衝撃ですね。(アレ?案外最近だぞ⁈)
龍にばかり見とれてしまいましたが、手挟みの化け鯉も生きているみたいに精巧でした。
他に側面の蟇股などに松鶴や犀なんかの彫り物がありました。
〜追記(2022.05.14) 稲葉音治良・信重 の作らしいです(稲葉音治良信重という人なのか、稲葉音治良と稲葉信重の2人なのかは分かりませんでした) 追記終わり〜
刺青彫師なら是非とも直接見るべきだと思いますが、皆が上手くなってしまうと困るので弟子の彫鈴以外には内緒にしておきます。
刺青師・龍元
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