令和二年九月吉日、栃木県小山市の山田神社に参拝しました。
御祭神 軻遇突智命
向拝は水引虹梁と木鼻と中備が一体になった形。たま〜に見かけますが珍です。
ヤっちゃった感満載の彩色です。
このはみ出し方からすると、これはスプレーで吹いたのか。
裏へ廻ります。
御本殿側面胴羽目と脇障子は欠損です。
妻飾りには力神さま。
背面のみ胴羽目がありました。画題は玉取り姫。これもヤっちゃった!という彩色。マスキングくらいしましょうよ。
右面の力神さま。
境内は良い雰囲気なのにな。
刺青師・龍元
234(2020.10.22)
コメント
正面の龍は遠くから見ると凄さを感じますが、拡大を拝見すると確かに彩色が残念系ですね、背面も胴羽目の両脇の柱に塗料が付着しているので、龍元さんの推測の通りスプレーで彩色したのですね、胴羽目彫刻は背面しか残っていないようですが、玉取り姫。両脇も残っていたとしたら玉取り姫関連だったのかなぁ?龍元さんの摩利支天を見てそう思いました。この近辺もガッツリ系覆屋で彫刻の有無が把握できない所が有るので、まだまだ未開拓の彫刻はたくさんありそうですね。
はみ出し方を良く見ると、マスキングが下手ではみ出したって感じですね。塗装はマスキングが命だと塗装屋さんが言ってるのを聞いた事があります。
両脇も玉取り姫だった可能性大ですね。ここの彫り物がすごく上手いという訳ではありませんが、摩利支天のものと比べると構図が段違いにダイナミックですね。側面が残っていないのが残念です。
ガッツリ系覆屋は、完全に管理してたまに公開してくれるなら良いですが、忘れられて朽ちていくのは惜しいですね。