亡霊知盛仕上がりました!
亡霊知盛というのは、壇ノ浦で源氏に滅ぼされた平知盛の亡霊の事。
清盛に「最愛の息子」と期待され、貴族化する平家の中にあって武将としての頭角を見せた知盛でしたが、源平合戦の末、最後には壇ノ浦に追い詰められて、幼い安徳帝と共に海に飛び込んで自害しました。
遺体が晒し物になったり、生きたまま浮かび上がって辱めを受けたりするのを避けるため、碇を体に結びつけて飛び込んだと言われています。
「船弁慶」では、源氏に深い恨みを抱いた知盛ら平家の怨霊が、西国に逃れようと海上を旅する義経・弁慶一行の船に、魑魅魍魎と共に襲いかかります。
平和な海が一転俄かにかき曇り、暴風激浪の中から知盛の怨霊が現れた場面。
デザインはもちろん体の線に合わせて手書き。スジはマシン、ボカシ(色含む)は手彫りです。
反対側の腕にはもちろん、刀を抜いて応じる源義経と、数珠を握りしめて五大尊を念じ、法力で知盛をねじ伏せようとする武蔵坊弁慶を入れる予定です。(始まりました↓)
不規則な仕事の関係で、なかなか定期的に通えないA君。
コツコツとここまで進みました。
来年もこの調子で頑張りましょう。
刺青師・龍元