令和二年四月吉日、埼玉県美里町の北向神社に参拝しました。その名の通り北向きの神社です。
車を停める場所がなかったので、裏の畑で農作業をしているオジさんに断って畑の脇に駐車。
由緒
創建不詳
御祭神
素戔嗚命(すさのおのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
御本殿
覆屋には緑色のネットが掛けられていましたが、ネットにレンズを密着させるとネットはほぼ見えなくなります。
覆屋の中には彫り物てんこ盛りの御本殿が鎮座していました。地紋彫りも凄い。
向かって右面胴羽目は、私を食べてお父さんを助けてと天に願う「楊香」。
脇障子は、帝に位を譲ると言われて耳が穢れたから、と耳を洗う「許由」。でも、少し嬉しそうですね。
背面胴羽目は、旱ばつの時、小野小町が和歌を詠んで雨を降らせたという伝説に取材した「雨乞い小町」。通小町や卒塔婆小町など、小野小町を題材にした七つの謡曲、七小町の一つで、浮世絵にも多数描かれていますね。
反対側の脇障子。牛に水を飲ませようと川にやって来たが、許由が耳を洗った水を牛に飲ませる訳にはいかない、と帰って行く「巣父」。後頭部に哀愁が漂っています。
左面胴羽目。玉巵が弾く一弦琴の音色に龍が聴き惚れる、という構図の「玉巵弾琴」。
背面だけ日本図柄でした。私としては日本図柄が好きです。
刺青師・龍元
073(2020.04.23)
コメント