令和二年九月吉日、栃木県栃木市の時平神社に参拝しました。
御祭神 天津児屋根命
まるで集会所に向拝をつけただけの拝殿。社務所も兼ねている様です。もしかしたら、これが合理的なのかも。
それでも裏へ廻れば立派な御本殿がありました。大分傷んではいますが。。。
左面胴羽目は定番と言っても良い位によく見掛ける楊香。
海老虹梁には龍がありました。
脇障子。これは、穢れた許由の耳を洗った川の水を牛に飲ませる訳にはいかない、と言って牛を連れて引き返した巣父でしょうか。
背面胴羽目は、訪ねた家でおやつに出されたミカンを母の為に隠し持って帰ろうとしたら、バレて咎められている孝行息子の陸績。
歯のない姑に乳を吸わせる唐夫人。それを見た子供はもう弾けちゃって踊ってます。こんな場面を目撃したら私もこうなるでしょう。
右側脇障子は母の為に真冬に筍掘りをする孟宗。
海老虹梁の龍。
扉には宝尽くしが彫られていました。隠れ笠・隠れ蓑・打ち出の小槌・宝袋ですかね。その上には金鶏、扉脇板には龍があります。
胴羽目三面と右側脇障子は二十四孝から。なぜか左側脇障子だけは二十四孝ではなく、巣父でした。これも二十四孝にするか、もしくは右側脇障子を許由にした方が自然に思えます。何か理由があったのか。
目に沁みる赤が印象的な神社でした。
刺青師・龍元
202(2020.09.20)
コメント
onijiiです。
この神社に行った時は何の疑問も感じなかった
のですが、集会所の向拝は口元が緩みます。(笑)
唐婦人は「おいらのだよー!」って、泣きべそを
かいてほしいです。(大笑)
色々な所がありますよね。お財布の事情もあるでしょうし。
唐夫人の子供の表現は色々あって見所の一つですよね。