元は二股大根の聖天さま [秩父大神社] 埼玉県

秩父大神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和五年十月上旬 埼玉県小鹿野町の秩父大神社ちちぶだいじんじゃに参拝しました。

秩父大神社鳥居

創建年不詳
寛政八年(1796)再建
御祭神 八意思兼命やごころおもいかねのみこと 知知夫彦命ちちぶひこのみこと 天之御中主命あめのみなかぬしのみこと

秩父大神社

中を覗くと立派な御本殿が鎮座していました。

秩父大神社御本殿

非常に重厚感のある向拝です。

秩父大神社御本殿向拝

兎ノ毛通しの鳳凰。

鳳凰

唐破風下には鳥がいます。花は梅でしょうか。

梅に山鵲

鳥の尾っぽを見ると 山鵲さんじゃくっぽい感じ。

梅に山鵲

中備は龍です。

向拝の龍

扉には宝尽くしの彫り物がありますね。扉脇は登り下りの龍。

秩父大神社御本殿正面扉

彩色が施された尾垂木なんかも非常に立派なので さぞかし立派な胴羽目があるだろうと期待してしまいますが。。。

残念ながら胴羽目はありませんでした。

秩父大神社御本殿

脇障子は唐獅子牡丹。

唐獅子牡丹

右側脇障子。

唐獅子牡丹

二股大根の彫り物でも分かる様に 元々は聖天宮だった様です。

胴羽目彫刻が無いのは残念ですが 四面全てに唐破風を付け 非常に贅沢な作りとなっています。

秩父大神社御本殿

右面唐破風懸魚は応龍。

応龍

唐破風下には波に鶴と太陽。

波に鶴と太陽

背面です。

秩父大神社御本殿

懸魚は鶴。

鶴

破風入りは波に犀。

波に犀

身舎の下部には 群馬県南部を中心に近隣地域でよく見かける 扇子流しがありました。

扇子流し

左面唐破風懸魚も応龍。

応龍

破風入りは波に兎と月でした。

波に兎と月

この先には秩父三十三観音霊場32番札所の法性寺があるためか 2組の巡礼者らしき人達の歩く姿がみえました。

秩父大神社

この次はその法性寺の先にある 諏訪神社です。

刺青師・龍元

105(2023.11.14)

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