ヘルスエンジェルス

富士山 いろいろ
富士山
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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日本ではヘルズエンジェルスと言うと、カッコいいとか、ただの暴走族を連想する人が多いかも知れませんが、ヨーロッパやアメリカでは反社会的勢力と認識されていて、場所代やミカジメを要求したり、殺人や麻薬の密売など犯罪行為の元締めの様な事をする組織であるとされています。なので日本の様に普通の人で大っぴらにヘルズエンジェルスのジャケットやシャツを着ている人は欧米では見かけません。

以前、◯◯◯◯MAFIA と書いてあるTシャツをカナダで着ていたら、友人のダグラスに

「そのシャツは日本で買ったのか?」

と聞かれました。

「スコットランド人のお客さんに貰ったんだよ、“彼のカンパニーのシャツ” だって言ってた…」

「ヘルズエンジェルスだね」

私は “カンパニー (company)” を会社という意味だと受け取っていたのですが、他に “仲間” という意味もありますから、“俺の仲間のシャツだ” と解釈した方がしっくりきます。

「着ない方が良いかな?」

と私が聞くと

「もしかしたらね。ここら辺の組織じゃないなら大丈夫だと思うけど、勘違いする奴もいるかも知れない」

外国で意味も解らずに外国語のTシャツを着ていると、とんでもない事になる事もある様です。

幸せですか?

ダグラスの幼馴染のウィルは意味も解らずにこんなTシャツを着ていました。大事にならなければ良いのですがね。

刺青師・龍元

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