令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十社目、茨城県高萩市の承殿神社に参拝しました。
参道は森の中へ続いています。
100段位あろうかという石段を登ります。
拝殿が見えてきました。
裏へ廻ると大きな屋根に守られた御本殿がありました。
御本殿はこの角度が一番カッコいいですね。
向拝。彩色が剥がれて来てますね。
立派な腰組です。
胴羽目は木の葉。脇障子は牡丹でしょうか?
背面です。
背面胴羽目も木の枝と葉ですね。何かいわれみたいな物があるのでしょうか。
〜追記(2022.02.12) 木の葉は柏の葉で「子孫繁栄」の意味があると錺さんにご教示いただきました。詳しくはコメントをご覧ください。追記終わり〜
右面。
こちらの胴羽目も枝と木の葉。脇障子は牡丹ですね。
境内社が沢山ありました。
その内の数社は見るも無惨に崩壊してしまっていましたが、それでも〆縄は新しくなっていました。
これが日本人の信仰心なんだな、と思いました。
ここに来る途中にも沈下橋がありましたが、さすがにこれは歩いて渡りました。
歩きでもミシミシいって怖かったです。
刺青師・龍元
020(2022.02.08)
コメント
onijiiです。
未開拓の地域です。
これほど素人感たっぷりの彫物は初めて!
是非とも行きたいです!!(笑)
お供え物のお米や野菜などを見ると、地域
の根強い信仰心に触れることができますね。
また参道や境内を、何百年も掃き清め続け
ていることを知ると感慨深いです。
覆屋や参道が立派ですよね。綺麗に手入れされていて、背すじが伸びました。
壊れた境内社も多分、転がっていたのを起こしたり上向けたりして、縄を張って、周りを掃き清めて、これからも何百年も続けていくんだろうな、と思います。
胴羽目の木の葉は 柏の葉 かなぁ?と思いました。
柏の葉は、秋に葉が枯れても春に新芽が育つまで枯葉が落ちないので
縁起が良い(子孫繁栄)と、昔、父に聞きました。
上から10枚目(左面)の胴羽目には、モミジの様な葉っぱも彫られていますね? 勝手な推測ですが、この面の柏の葉の色は当初は茶色だったのでは?と思いました、モミジは落葉しているのに柏葉は落ちない が画かれているのでは?と思いました。あくまでも勝手な推測です。
なるほど、そう言われてみれば柏餅の葉っぱの形をしていますね。柏餅をググると、まさに子孫繁栄の意味で端午の節句に食べると出て来ます。
モミジの葉は、私は笹だと思い込んでいました。確かにモミジに見えますね。正直、あまり上手い彫り物ではなかった(ごめんなさい)ので、これ以上ちゃんと写った写真を撮ってませんでした。手間を掛ければネット越しでも写真は撮れたのに、横着して下から狙ってしまいました。反省します。
つまらないと思う物でも、意味を知れば深いものなんですね。さすが錺さんです。有難う御座います
m(_ _)m