令和四年七月中旬 栃木県佐野市の八坂神社に参拝しました
裏へ廻ります
見事な御本殿がありました
脇障子は松に鷹です
床には外れた妻飾りと思われる 鶴の彫り物が置いてありました
高欄なども外れてしまってます
胴羽目は二十四孝の楊香 山で虎に出くわして 楊香が「私を食べて父を助けて」と天に祈ったら虎は行ってしまった という話
楊香は頭ほどの大きさの岩を持ち上げて 虎を威嚇しています これなら勝てるかも
指の欠損がある様ですが 凄く手の表情が豊かです 名のある職工の作品だと思います
縁下には唐獅子の彫り物
背面に廻ります
胴羽目は二十四孝の田真三兄弟
親が亡くなったので 何でも三等分して遺産を分けようという事になり この木も三つに切ろうと話したら木は枯れてしまい やめようと話したら元気になったという 不思議な話
木にも心があるんだから大事にしろ という話でしょうか?
それとも 兄弟仲良くしなさい という話?
ところで こちら↓は同じ市内の氷室山神社の胴羽目ですが 人物のタッチ 特に耳の形や眼窩なんかが似ている気がします
気がするだけです
背面の縁下にも唐獅子
左側脇障子が倒れてしまってます こちらも松に鷹
こちらの妻飾りはちゃんと付いています
体の流れがちょっと分かりづらいですが よく見ると結構凝った体勢の鶴
胴羽目は二十四孝の郯子 目の悪い両親の為に 眼病に効くと言われる山羊の乳を絞ろうと 山羊の皮を被っていたら 猟師に射殺されそうになった話
へへ どうもすいません 孝行息子です
古い本では剡子となっていますが 中国人の友人は郯子は郯の国の王に成るのだから 剡子は間違いだと主張します 昔の人が何処かで間違えたのでしょうか?
縁下の唐獅子
とても見応えのある彫り物でしたが 色々な部材が外れてしまっていたのが少し心配です
でも 綺麗に掃除されている所を見ると 大事にされているのでしょう
外れた部材なども保管してあって いつの日かまとめて修繕するのだと信じたいです
刺青師・龍元
102(2022.08.16)
コメント
彫が深く素晴らしい彫り物ですね。こちらは未訪問かと思い履歴を確認したところ2014年に参拝していました、記憶にないので、再訪したいと思っています。
彫刻巡りあるあるですね。初めの100〜200社はいつ頃どこら辺で見たとか覚えてたんですけど。
良い彫り物がある神社は何回でも行きたくなりますね。
onijiiです。
人物の顔や木目がいいですねえ。
佐野市は彫刻が大流行した地域。
胴羽目が56ヶ所、力神が28ヶ所
チェックしてます。
密集度では日本一の自治体かも?
愛好家には堪らないですね。(笑)
やっぱり彫り物は顔が命ですよね。顔の次に手です。その次に姿勢。龍や麒麟も良いんですけど、やっぱり表情のある人物が面白いです。
佐野市は山の方に未訪問の社が随分と残っているので楽しみです。
武闘派の楊香ですね。佐野も二十四孝の彫刻多そうなので涼しくなったら行きたいです。ここは撮影もしやすそうで楽しみです。
楊香は色々バリエーションがあって面白いですね。1番分かり易いし、他のと比べると納得感がありますね。昔の人もそう思っていたと思います。
ここは格子の間から腕が入るので、結構近くから撮れます。カメラを落とさない様に注意が必要ですが。
夏は厳しいですよね。早く涼しくならないかなぁ。