令和四年十一月中旬 群馬県中之条町の大國魂神社に参拝しました
ここは2年前にも参拝しましたが 背面の胴羽目が見える事に気が付かず 撮り損ねていたので再訪しました
嘉永四年(1851)旧須賀神社本殿再建
明治四十四年(1911)須賀神社跡地を有志が買い取り社殿修繕、日清日露戦争の英霊を祭祀する
大正十二年(1923)吾妻郡八町村の英霊殿となる
昭和二十七年(1952)大国魂神社と改称
祭神 護国英霊
御本殿の左右には拝殿があって左右の胴羽目は見えないし 取り損ねていたのは背面胴羽目なので背面胴羽目だけで良いのでは?と思いましたが 向拝の写真も綺麗に撮れたので載せておきます
向拝だけでモノ凄い量の彫り物で 軒裏にも瑞雲が彫られています
唐破風下には飲んでも呑んでも酔わない不思議な生き物 猩々
前回は気が付きませんでしたが 唐破風の軒下にも瑞雲らしき物が彫られています
中備は高砂
水引虹梁は波に亀の籠彫りになっていて もうこれは虹梁としての部材の役目はあまり無いと思われます
扉上には牡丹と松に鷹 上の牡丹の周りの唐草模様の背景にも地紋彫り クレイジーこの上ないです
持ち送りは波千鳥
木鼻の獅子と獏
右側脇障子は黄石公です
左側脇障子は対になる龍に乗った張良
裏へ廻ります
こんな感じで下部は網 上部はプラ板が張られていたので 前回は上部を最初っから諦めてしまったのですが
よく見るとこんな隙間が。。。これだけあれば十分です
写真を撮る事はできたのですが これは一体どういう場面でしょう?
唐子の演奏という事で良いのでしょうか
中央に太鼓のような物があり 横で二人の人物が踊っている感じ
右手に唐獅子もいます
ラーメン丼を被る唐子
縁下にも見事な彫り物がありました
唐子の獅子舞
海馬 これは割と珍です 神馬との区別は炎の有無 炎は霊獣の証です ただし作例により揺らぎがある様です
持ち送りは桜に鳥
右面の縁下も基本的には同じく 唐子遊びと海馬の様です
唐子の木馬
軒裏
軒裏にまで彫り物がある神社はここの他に 群馬県では月夜野神社 栃木県に根本山神社本社があります
刺青師・龍元
141(2022.12.01)
コメント
onijiiです。
本当にここは凄い!ですね。
彫刻がてんこ盛り。素晴らしいですねえ。
これだけ大人数の唐子遊びも珍ですね。
生でじっくり見てみたいものです。
これが彫り人知らずなんて信じられないですね。
直に見たい気持ちも山々ですが、のぞき見るのも楽しいですね。あ〜もうちょっと左に開口部が有れば見えるのに!って感じが後を引いて好きです。ヘンタイですかね?