令和二年三月吉日、栃木県佐野市の宇都宮神社に参拝しました。
一昨年の暮れにも同名の神社を参拝しましたが、ここは別の神社です。ここら辺には宇都宮神社が四社あるそうです。
参拝したのは三月だったので、これは梅ですかね。
御由緒
天文元年(1532)創立
御祭神 大己貴命(おおなむちのみこと)
南向き
御本殿
裏へ回ると透塀と屋根に守られた御本殿がありました。
東面
力神さまが屋根を支えていらっしゃいます。
胴羽目は「郭巨 かくきょ」。貧乏で親に食べさす物が無くて、口べらしの為に赤ん坊を山に埋めに来たら、宝物がザックザク出て来たという話。
今聞くとエエー⁉︎ 赤ん坊埋めるの?って思うけど、昔、飢饉の時には仕方なかったというのは聞きますね。現代に生まれて良かった。
背面
胴羽目は「大舜 たいしゅん」。両親に虐待され続けた(家族は舜を殺そうとしていた!)が孝行を尽くしたので、象や鳥が畑仕事を手伝ってくれたという話。
後に王になるのだけれど、それはたまたま偉い人の目に留まったから。私だったら逃げてます。舜は逃げられない様に精神的に支配されていたのか。
西面
こちらの妻にも大迫力の力神さま。
胴羽目は「楊香 ようこう」。父と娘が山へ入ったら虎が出てきたので、楊香が「私を食べて父を助けて」と天に祈ったら、虎はどこかへ行ってしまったという話。
楊香の勇気には頭が下がるばかりですが、二十四孝の他の話に比べればマトモというか、有りえない話ではないし理解はできるので、一番好きかな。
ツッコミ所満載の二十四孝です。
彫り物は大分傷んでいましたが、入口や境内には梅や枝垂れ桜などの木が植わっていて、風雅な雰囲気の神社でした。
刺青師・龍元
057(2020.04.06)
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