令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十社目 栃木県那須烏山市の金刀比羅神社に参拝しました。

近隣の人々にこんぴらさんと親しまれているそうですが 御由緒などは不詳です。

こちらのお目当ては 三棟並ぶ境内社のうちの1番大きい御本殿。

扉には何やら細胞核を模した様な赤い紋様がありますが よくみると赤いのは扉で 緑青色のものが錺金具です。扉脇は菊水。

雨ざらしという事もあり かなり年季が入っていそうな感じです。

木鼻の獅子。目が赤いです。

横向きの木鼻は象です。

胴羽目は地紋彫りです。

脇障子。

現地では扇子を持って舞を踊る猩々だと思ってました。

しかし 良く見ると烏帽子を被っていて 猩々らしくありません。

背面です。

背面胴羽目も地紋彫りです。

左面です。

鬼板には鬼面がありました。

現地では気付かなかったので引き伸ばし。画像がかなり粗くなってしまいました。

こちらの胴羽目も地紋彫り。

脇障子です。

こちらの人物も烏帽子を被り 右手に扇子を持っています。

左手で何か棒状の物を掴み 肩に担いでいる様に見えますが なにぶん傷みが激しく はっきりとは分かりません。

この人か反対側の人 どちらかが鼓を持っていたら三河萬歳とするところなのですが。
萬歳とは もとは正月の祝福芸。徳川家の出身地である三河の萬歳が江戸幕府に優遇されたので特に三河萬歳が有名の様です。
三河萬歳では 基本的に太夫と才蔵の2人が1組となり 太夫は風折烏帽子に素襖で 手に扇子か舞扇を持ち 才蔵は侍烏帽子か大黒頭巾に裁着袴という衣装。

でも 何か全く別の神事みたいな物かも知れません。どなたかご存知の方がいましたら ご教示ください。

吽形の獅子。

境内社については どこも大抵 情報がありません。

旗持稲荷大明神という立て札が立っていました。

那須烏山市の観光協会のサイトに旗持稲荷大明神の伝説が紹介されていますが 三棟ある境内社のどれが旗持稲荷大明神なのかは書いてありませんでした。

立て札が真ん前とか真横とかにあれば 確実だったのに と思いますが まあ 伝説がある位なのだから 1番存在感のある この御本殿の事なんだろうな としておきます。
刺青師・龍元
010(2026.02.07)

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