令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第九社目 茨城県大子町の根渡神社に参拝しました。

元慶四年(881)勧請
大永五年(1525)再建遷宮
平成二年(1990)本殿 拝殿 新築改修
御祭神 大己貴命

御本殿は拝殿後ろの階段を登った上の覆屋に鎮座しています。

拝殿もそうでしたが 御本殿覆屋も階段を登ってすぐ際に建てられています。

茨城県神社庁久慈支部久慈地方神社総代会のサイトの神社紹介 根渡神社のページには 「平成2年 本殿 拝殿 神輿 神輿舎 新築改修」とありました。

新築改修とはどういう意味でしょうか? この御本殿は新築なのか?改修なのか?

彫刻を見ると平成2年新築にしては 少し古そうですが 分かりません。
胴羽目は激珍霊獣 飛虎 もしくは窮奇。

飛虎は 韓非子が出典の成語「為虎傅翼」とも関連する霊獣の様ですが 詳しい事は分かりません。
「為虎傅翼」という言葉自体は元々「毋為虎傅翼 虎の為に翼を傅くるなこと毋かれ 将に飛びて邑に入り 人を択りてこれを食らわんとす」強い者が手に負えなくなる という意味で あまり良い意味ではありません。
窮奇は「人食いの翼をもったトラ で、人間を頭から食べる」と Wikipediaの 窮奇 という項目にありました。
どちらにしても あまり出会いたくない霊獣。

激珍霊獣 騶虞かもと思いましたが 騶虞に翼は無い様です。
因みにこちら↓が騶虞の彫り物。

脇障子は応龍。私の勝手な分類では前期型応龍です。

木鼻の象と獅子。

現地では気付かなかったので粗い画像ですが 中備は宝鑰を咥えた狐と宝珠。元々は稲荷だった?

下手ウマというか キワモノというか 割とこういうの好きです。

右側脇障子は松に猛禽。これは割と正統派ですね。

胴羽目は唐獅子牡丹。目が虚なのは 玉眼か象嵌が外れてしまったからかも知れません。

背面は拝観する事が出来ませんでした。

横窓が無かったのが残念でしたが 激珍彫り物を鑑賞する事が出来ました。
刺青師・龍元
009(2026.02.03)

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