令和六年九月上旬 群馬県沼田市の大蓮院正覚寺に参詣しました。
お目当ては山門です。
万延元年(1860)建立
平成十三年(2001)沼田市指定重要文化財指定
彫師 岸亦八
まず道路側から。
唐破風下は李白観瀑です。
唐代の大詩人 李太白が 廬山の瀑布に臨み詩を吟ずる様子です。
硯で墨を磨る童子。
「廬山の瀑布を望む」
日は香炉を照らして
紫煙を生ず
遥かに看る瀑布の
前川に挂かるを
飛流直下
三千尺
疑うらくは是銀河の
九天より落つるかと
ひゃ〜 鳥籠‼︎ 彫刻が良く見えません。
なんとか手動で ピント合わせ。
最初は牛に見えていましたが 良く見ると麒麟。なので上元夫人だと思います。
愛好家泣かせの鳥籠です。
裏側も丁寧に彫られていて 麒麟の腹が見えます。
冠木の上にも彫刻がありました。
鉄椀から龍を呼び出す 陳楠仙人。
干魃で民が苦しんでいる時 龍を呼び出して雨を降らせたと伝わります。
見事な龍です。
「彫工 新田山神住 豊琳斎」と彫られていました。
裏側にも彫り物があります。
鳳凰が飛んでいて。。。
笙を吹く童子がいるので これは蕭史仙人。
本堂側の梁の上の彫り物の裏側には 岩とか波とか雲とか。特に何かが彫られている訳ではない様です。
表側です。
ガーン! こちらは陽が当たっていたので さらに見づらいです。
仙人風の人。 肉眼では ぼんやりとしか見えません。
亀に乗った童子がいるので これは 三千年に一度頭を出す亀の頭を五回も見たという 黄安仙人でしょう。
門の妻側にも彫り物がありました。右面。
左面です。両面とも上段は鳥 下段は唐獅子でした。
どれも素晴らしい彫り物でしたが やはり鳥籠が。。。
あちきは廓の中の鳥でありんす。。。
刺青師・龍元
080(2024.10.01)
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