令和四年九月上旬 栃木県鹿沼市の天満宮に参拝しました
ここは2年半前にも参拝しましたが 幻想的な彫り物をまた見たくてやって来ました
石段を登ると 御本殿を覆屋で覆っただけの御本殿があります
覆屋には目の粗い金網が巡らされています 右端に写りこんでいる人影は心配要りません 弟子の彫鈴です
扉脇は 花が梅の様です 梅に鶯でしょうか
向拝の龍
今回はかなり細かく撮ってみました
笑っているようにも見えます
海老虹梁の龍
触れば折れてしまいそうな波です
脇障子は鶴の親子
右面です
妻壁には雷様
ゴロゴロゴロ
妻飾りは暗がりにあるし距離があるので 撮影にはいつも苦労します
二重虹梁の間には 須佐之男命の八岐大蛇退治
これは胴羽目にしても良い位で 刺青でも定番の画題です
櫛名田比売 繊細そうに見えて結構荒削りな所もあります
さて胴羽目はと言うと… 天満宮といえば菅原道真ですから これは道真が太宰府へ流される途中を描いた「西下配流」っぽい気がします
松の木の繊細な枝振りが印象的
ここの前に行った日枝神社↓の松の枝振りと似ている気がしますが 如何でしょうか
縁下組物間には亀 その下には水鳥です
木階と腰羽目の間には 文覚上人の滝行
前回はこれをお目当てに訪れました
眼光鋭い遠藤盛遠
其のニに続きます
実は今カナダのカルガリーに来ています。日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米では大きい会場で刺青を彫り、大勢の観客がそれを見学するタトゥーコンベンションというのが盛んです。
カルガリーの大会は彫師が520人も集まる大きいコンベンション。
嬉しい事に彫鈴もサプライズでアメリカから手伝いに来てくれました。
パンデミック以前は2、3ヶ月に1回位のペースでヨーロッパや北米のコンベンションに招待されていましたが、胴羽目探求が疎かになってしまうので、これからは程々にしようと思っています。
と胴羽目探求の師に話したら、どちらが本業なのかと呆れられました。
カナダに来てまで寺社彫刻の事を書いているなんて、本当にヤバいと自分でも思います。
刺青師・龍元
123-01(2022.10.17)
コメント
私は刺青を入れる度胸は有りませんが、もし入れるとしたら、何を入れようか迷うと思います、彫師の方から提案する事が多々あると思いますが、龍元さんの様に、題目の内容を把握されている事は素晴らしい事だと思います、神社彫刻巡りも、お仕事の役立っていると思われます。でも外国の方に意味を詳しく説明するのは大変ですね。
刺青を入れるのに度胸なんて要りませんよ。ただ、日本の現状では生活に支障が出る可能性があるので、そこは慎重にしなければいけませんね。温泉なんかは割と大丈夫な所も多いんですよ。銭湯はほぼ100%OK、スーパー銭湯はほぼ100%NGですね。
彫刻巡りは本当に仕事に役立っております。
外国人に意味を説明するのはアメリカ人の彫鈴に一任しておりますので問題ありません。
onijiiです。
カナダからですか!
お疲れさまです!!
素晴らしい彫刻ですね。
人物がどれもいい顔してますね。
見入ってしまいます。
再訪したくなりました。(笑)
ここは何回来ても良いですね。
風神雷神がお気に入りですが、左面の画題不明の胴羽目が特に気に掛かります。
時差15時間ですからね。やっと時差ぼけが治りました。