御嶽神社 其の一 拝殿と水行堂の続きです。
御本殿
天保2年(1831)現社殿建立
社殿彫師 藤原篤意 (大田区のサイトによると「あつおき」)
右面胴羽目は養老の瀧。
酒好きの父の為に瀧に流れる酒を汲む孝行息子の源丞内。
偉そうな人の着物の柄が凄い。それにしてもお付きの人は何を指差して笑ってるんだろう?源丞内は笑われる様な事をしているのだろうか。
背面には胴羽目が3枚あり、唐子がいっぱい居ます。
左の胴羽目。
woops!
中央の胴羽目。
何かを指差しています。右側の胴羽目の甕を指差しているのでしょうか。
右側の胴羽目は司馬温公甕割り。
この坊やが司馬光なのかな?
プハー、溺れ死ぬところだったよ!
左面。
この唐子たち怖い!と思っちゃいますが、これは制咜迦童子と矜羯羅童子という不動明王の手下たち。
過ちにより最愛の人を殺してしまった後悔から出家して滝行をする文覚上人を見つめます。
珍しい事に長髪です。イガグリ頭が長髪になるまで修行していたのか。。。
脇障子には浦島太郎がありました。東京の人は浦島太郎がお好きの様です。
反対側の脇障子には龍宮の乙姫様。
↓こちらは板橋区赤塚諏訪神社胴羽目の乙姫様。似ている気がします。
屋根の妻飾り懸魚には鶴仙人の費長房。妻壁には唐獅子牡丹です。
左側の懸魚は梅福仙人。
都内にも素晴らしい神社が残っていて嬉しいです。
刺青師・龍元
065-02(2022.05.16)
コメント
こんばんは。
大きく立派な御本殿に見事な彫刻、これはなかなかですね!
剥き出しなのは驚きですが間近で見られるようで有難いですね。
腰組下の波もかなりよく彫られているように見えますし、
こちらにはぜひ行ってみたいと思います。
本当に残っていてくれて嬉しい限りですね。
ご紹介ありがとうございました♪
剥き出しで約200年の割には状態が良いですね。鳥糞を浴びながら風雪に耐えて来た様です。
難点は駐車場ですね。駅前なので電車を使うという手も有りますが、前後の神社が別路線だったりするとぐるっと大回りする事になります。他にはタクシーという手も有りますが、う〜ん、お金が掛かりますね。あ、Shin-Zさんはバイクがあるんですよね。稀ですが、バイクも切符切られる事があるので気を付けて下さいね。
onijiiです。
鎮守の森が残っているようですね。
着物の柄、仕草、指先、表情、木目が
素晴らしいですね。
アップの写真は彫刻鑑賞の醍醐味です。
ありがとうございます。
そうなんですよ。都内の商店街にあるのに社叢が有る、というのがこの神社の自慢の一つの様です。
参拝者も多く、私が参拝した時には礼服の人達が集まって来てました。御本殿廻りは誰も居ませんでしたが(笑)