令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十七社目、茨城県常陸太田市の稲荷神社に参拝しました。
元禄十三年(1700)創建
明治二十三年(1890)洪水で本殿が流されたため再興
昭和三十八年(1963)現在地へ移築遷座
御祭神 倉稲魂命
グーグルマップには、拝殿を横にどかして基礎を打ち直している2018年12月の写真がありますが、あんな事できるんですね。
裏へ廻ります。
御本殿は雨ざらし。赤く塗られています。
胴羽目は鬼を懲らしめる鍾馗さま。
鍾馗さまは虎に乗っています。
邪鬼の上の黒いものは何でしょう?橋かな?
背面です。
竹林に3人います。竹林の七賢人は7人だし、商山四皓は4人です。3人というのは思い至りませんが、もしかしたら、元々は七賢人から背面に3人、左面右面に2人ずつ、という計画だったのが何かの事情で変更になって背面の3人だけ残ったのかも。
この人は近所にいそうです。かなり頑固そうです。
左面胴羽目は黄石公と張良。
直射日光で白飛びしたり黒潰れしたりしたので、スクショを並べて簡易合成してみました。こんな事やらなくても、僕の使ってる一眼にはHDR合成の機能が付いているという事を最近やっと知りました。スマホカメラに付いてるアレです。ホント宝の持ち腐れです。
少ない色数で苦労して塗った事が伺えます。
ここに参拝したのはお昼下がりの午後一時半頃、それでも手水鉢の水が凍る寒さでした。
刺青師・龍元
027(2022.02.19)
コメント
onijiiです。
鬼を見つけて大喜びした神社です。
丁寧に彩色されてますね。
絵心がないと児童の塗り絵みたいになるので、
中々難しいと思います。
時折あっと驚くことがあります。(笑)
彩色が劣化してしまってますね。やっぱり、下処理ですかね〜。丁寧に塗ってあるのに惜しいですね。