梅・桐・松の [春友鹿島神社] 茨城県

春友鹿島神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十三社目、茨城県常陸太田市の春友鹿島神社に参拝しました。

春友鹿島神社鳥居

拝殿の前に十分なスペースが無かったので階段から見上げる感じになってしまいました。なので最近、とうとう広角レンズを買いました。

春友鹿島神社拝殿

創建年・社殿造営年不詳。御祭神は武甕槌命たけみかづちのみことだと思います。

春友鹿島神社

御本殿は雨ざらしです。

春友鹿島神社御本殿

脇障子は梅でしょうか。朽ちてしまったのかスカスカです。

春友鹿島神社御本殿胴羽目

胴羽目は松に孔雀。

孔雀

胴羽目の他の彫り物は控え目で渋い感じです。

春友鹿島神社御本殿

裏へ廻ります。

春友鹿島神社御本殿

ん???

春友鹿島神社御本殿胴羽目

これはどうやら、武内宿禰神功皇后の様です。軍配の後ろに宝珠らしき物があるので、宝珠を貰った後なんでしょう。「これからどうする?」「これ、どうやって使うの?」なんて相談をしているのでしょうか。ちょっと珍しい場面だと思います。

武内宿禰と神功皇后

左面。

春友鹿島神社御本殿

こちらの胴羽目は桐に鳳凰です。

桐に鳳凰

こちらの脇障子も右側よりはマシですが、スカスカ。朽ちたのではなく、元々こうなのでしょうか?水墨画などにはこういう表現もありますが、彫刻には不向きだと思いますね。これも梅だと思います。

春友鹿島神社御本殿胴羽目
春友鹿島神社御本殿

梅・桐・松はどれも吉祥図柄ですが、組み合わせ自体には特別な意味は無いみたいです。渋めの御本殿で割と好みでした。

刺青師・龍元

023(2022.02.14)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。

    階段を登ったら直ぐ拝殿の神社多いですね。
    とうとう広角レンズ買われたのですね。
    この趣味は見学はタダですが、行き帰りの
    交通費など案外かかりますね。(笑)

    那珂川町の馬頭院の欄間(二十四孝9点)は、
    こちらの脇障子と同じような彫り方でした。
    不思議な感覚に囚われますよ。(笑)
    機会があればご覧くださいませ。

    • レンズは本体とセットになっている物は安いですが、単体で買うと高いですね。カメラは凝り出すとお金が掛かります。

      馬頭院は今度近くに行った時に寄ってみます。ありがとうございます。

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