去年の夏あたりから Traditional Japanese Tattoo Association 日本語で言えば「日本伝統刺青協会」というのを作って、アムステルダムの二代目・建尚さんと一緒に、日本と刺青についてインスタグラムなどのSNSで海外に発信しています。
今回は我慢について。文と写真は建尚さんです。翻訳は私、刺青師・龍元です。不自然な日本語ですみません。
我慢
ガマン。刺青を入れるすべての人の拠り所となる基礎理念として作用する。
- 刺青のためにお金を節約する我慢
- 刺青の痛みを耐え忍ぶ我慢
- 刺青に掛かる時間を割く我慢
- 刺青を入れている間、苦しみを表情に出さない我慢
- 刺青を入れている間、じっとして動かない我慢
- 刺青施術の静寂の中、静かにしている我慢
- 刺青が仕上がるまで、一貫して通い続ける我慢
- 刺青一作品に一人の彫師を敬意を持って選ぶ我慢
- 刺青が仕上がるまで見せない我慢
- 刺青をちょうど良い所で止める我慢
刺青とは我慢の象徴であり、成し遂げる男の究極の理想を具現化する。逆境にも弱みを見せず、物事を最後まで見届け、強くあり続け、愚かにならず、人生において衝動的にならない。すべての男はそんな理想に向かって努力しなければならない。
一枚目の写真は建尚・二代目の師・村松建尚の作品です。
(正確な翻訳ではありません)
上から三つが特に重要ですね。まず、お金と時間を作って痛みに耐える。私の所では「三つの我慢」と言っています。
ハンパな刺青を見れば「金が無え、時間が無え、なんて言い訳して、ホントは痛いのが我慢できないだけだろ」なんて昔から言いますね。
だからこそ、仕上がっている人は尊敬憧憬の眼差しで見られるのです。
刺青師・龍元